<前回の記事>
- 富山(36節・ホーム鳥栖戦、3-1)
- 秋田(35節・アウェイ大宮戦、0-5)
- 前回対戦時(18節、秋田 2-2 富山)
<富山スタメン> ※()内は前節のスタメン
- 35節(愛媛戦、1-1)の降格リーチから粘り続けて迎えた最終節。残留の条件は勝利が必須で、その上で17位・熊本の敗戦で勝ち点を上回り残留。引き分けの場合は勝ち点で並び、熊本の得失点差(2差)を上回れば残留。(同点ならば総得点で熊本が上なので無理)
- 井上直輝が今季限りでの現役引退を発表。今節3試合ぶりのベンチ入りで、佐々木陽次とともにラストマッチに。

<秋田スタメン>
- 諸岡裕人の負傷が発表され、発生日不明(33節・鳥栖戦までは出場)で全治約6~8週間との事。
- GK堀内智葵の負傷が発表され、発生日不明で全治約4週間との事。

あと一つでも取りこぼせば降格という状況を続ける富山、その土俵際を割る事無くとうとう最終節に持ち込み。
前節(甲府戦、1-0)はその瀬戸際の際である後半アディショナルタイムに勝ち越し、それもゴール前の大混戦という絵図を制する、執念の結晶にも程がある結末で勝利をもぎ取りました。
順位も山口を抜いて18位に浮上と、もう一つ上げる機運を高めて迎えたこの一戦。
改めて残留の条件を整理すると、勝ち点で熊本を抜けば抜けば文句無いものの、問題は並んだ場合。(19位・山口の動向は、勝利すれば一切関係無くなるため割愛)
得失点差は2とまくる事は可能ながら、これも並んだ場合は総得点での決着となり、熊本が上に出る事に。
つまりは正真正銘逆転が必須で、その為には3点差以上で勝利しなければならないキツイものとなりますが、やりきる他無い。
その「やりきる」が、単なる我武者羅ぶりが露呈する形となってはそれも望めなくなるのは明白ですが、ここまで繋いできたクラブにとってそれは不要な心配だったでしょうか。
そんなモチベーション万全の相手に対し、秋田は前節(仙台戦、0-0)がホーム最終戦。
それを終えてしまった反動か、試合前の時点でベンチ入りが7人、しかもGKが2人(ルカ・ラドティッチ、矢田貝壮貴)というベストの体制とは程遠いものと化してしまいました。
集団食中毒かウィルス感染かを疑いたくなるその層の薄さは、スタメンにもボランチに中村亮太とイレギュラーな起用に表れる始末。
千葉と対戦した今治の、駒落ち感がそのまま結果に繋がる危惧は避けなければなりませんが果たして。
- 千葉vs今治の記事
試合が始まると、秋田は戦力が落ちている状態でも何時も通り平常運転で、ロングボールを軸としてペースを掴みに掛かる入りに。
早々の前半1分にGK山田元気ロングフィード→佐川洸介フリックで前線に運び、繋がらずも相手のクリアを吉岡雅和が詰めて防ぐ(そのままゴールライン割る)という具合にその強度は健在であり。
そんな秋田の最初のチャンスは5分ですが、これが試合(スコアでは無い、念のため)が動く契機となり。
ロングボールを収めた古川真人のトラップ際を突き奪った秋田、すかさずの中村の裏へのボールはブロックされるも、左から攻め直した末に奥へ進入。
佐藤大樹のクロスは跳ね返されるも、拾った布施谷翔のミドルパスを才藤龍治がカット成功、そしてそのままロングシュートを狙い。
いかにも積極性が全面に出たファーストシュートでしたが、これが神山京右のブロックを経てGK田川知樹の腕に収まると、すかさず裏へロングフィードが送られた事で富山のカウンターに。
これを左ワイドで受けた佐々木陽次、こちらも前への意識そのままに、ゴール方向へ持ち運んだ末にミドルシュート(GK山田キャッチ)と早めに撃つに至ります。
この遠目でのフィニッシュの応酬で、より近くで撃った富山の方に流れは傾く事となり。
3バックから、ボランチが最終ラインに降りてのボール保持が特徴である監督交代後の富山。
当然ながら秋田は守備面でも積極性を出しますが、素直に相手3バックに対し(2トップ+サイドハーフの片割れで)人数を合わせにいった結果狙いを逸らされる事となり。
サイドを振られては、簡単にサイドバックが喰い付く事を余儀なくされる絵図を何度も示してしまい、組織的にボールを動かされるが故の脆さはこの日も健在でした。
おまけにボランチが中村という緊急的措置もマイナスに作用。
急造らしく、破綻を防ぐ意識が目に見えて強かった(と思われる)中村、後方を固めるあまり最前線との間にスペースを作ってしまう状況が数多。
そこを降りて受ける佐々木を中心に徹底的に使われる事で、みすみす前進の導線を相手に渡す格好となっていました。
そのため、開始時は右に中村という状況が多かった秋田のドイスボランチですが、次第に中村が左に固定化される事に。
これにより、藤山智史は本職らしく、前線の位置に合わせて自身も前に出てスペースを消す動きを取る事で破綻は何とか防がれます。
一方、富山は押し込みながらもフィニッシュはミドルシュートのみに抑えられ。
すると次第に積極性が仇となる絵面が目立ち始め、20分には中盤でパスを受ける鈴木翔に対し椎名伸志が反則を犯してしまい警告。
23分にも中盤の位置で、佐藤のバックパスに対し佐々木がアフターチャージで反則と、懸念された我武者羅ぶりが悪い方向に流れかねない状況に。
こうした遠目での反則でも、秋田サイドは当然の如く放り込みを選択する(時には自陣からでも)ため尚更であり。
秋田の微調整もあり次第に押され始める富山、そんな中で25分、右からの村松航太のクロスを河井陽介がブロック。
しかしその部位が頭部だったため、思いきり蹴られたボールが激突する格好で倒れ込む事態に発展してしまう河井。
前回視聴時も頭部でのブロックでこのようになってしまった河井、ハーフタイムで交代を強いられましたが、幸いこの日は無事にゲームを完遂します。
再び何時ものようにゴールを目指す環境が整った秋田、遠目からのFKや、ロングスローにより好機を創出。
30分には左スローインで才藤のロングスローフェイントから、パス交換を経て改めてクロスを入れるに至った才藤。
これを岡﨑亮平が合わせにいくもこぼれ、すかさず吉岡がミドルシュートを狙いましたがゴール左へと外れ。
紛れも味方に手繰り寄せながら、先制点を狙いにいきます。
しかしパワーサッカー故のリスクも噴出し、31分の富山はGK田川が直接ロングフィードをFWに届けるという秋田さながらの前進法。
これを合わせにいった古川に対し畑橋拓輝が後ろから腕でチャージしたのが反則を取られた事で、中央の良い位置からの直接FKを得た富山。
そして直接シュートを放ったのは河井で、右足で放たれたシュートがゴール右を襲い、ポスト外側に当たりラインアウトと惜しい一撃に。
セットプレーを味方に付けんとする秋田側も、同じようにセットプレーを与えてしまえばこうなるといった攻防に。
そういった展開で、次第にゲームも落ち着いていき前半も終盤戦に。
41分に布施谷のパスミスから攻め上がる秋田ですが、ここは様子見の流れに従い戻して作り直しを選択。
秋田らしくない絵図ながらも、表面上は富山がポゼッション、という展開だったため守備面での疲弊も考えての事だったでしょうか。
最後方~中盤で長らく繋ぎ、最後は才藤がエリア内へミドルパスを送るも、合わずに流れた所へ走り込んだ吉岡がGK田川と交錯する格好に。
これが反則となり吉岡に警告と、余計な被害を生むのみに終わってしまうと、以降残り時間(ATは目安4分)富山がボールを握り倒すというべく展開に移り。
体力面で不安の種となりかねない絵図で、フィニッシュこそ撃たれず……という最終盤にまたも(佐藤が布施谷に対し)反則を犯して富山のFKに。
この右ワイドからのFK、キッカー椎名のニアへのクロスを古川がフリックし小川慶治朗が跳び込むという好機、辛うじてクリアするも再度上がる右からの(河井の)クロス。
そしてクリアが小さくなった所を佐々木がボレーシュートに繋げ、中村がブロックして何とか防いだ秋田。
これが最後の攻防となり、スコアレスで前半を折り返します。
互角といった展開ながら、このまま富山に保持からの攻めを続けられ走り回されれば、交代選手に頼り辛い状況故に破綻は時間の問題である秋田。
ハーフタイムでの交代は無く迎えた後半開始、キックオフの秋田は戻し→右ワイドに送ったうえで畑橋が放り込み。
これがターゲットの佐川を越えた奥で吉岡が拾う、二重の絡め手という形が好機に繋がります。
奥で溜めを作った吉岡が右ポケットへパス、受けたのは佐川でそのまま奥へ切り込み、角度の無い所からシュートしましたが枠を捉えられず。
急襲的にゴールに迫る事で、何とか先に得点したいといった秋田の立ち上がり。
後半3分の攻めで、右奥でのスローインから藤山がカットインを狙うも佐々木に倒され、笛が鳴るかという所でスロワーであった村松がダイレクトクロスで継続。
しかしこの継続は裏目となり、クリアされると富山のカウンターに繋がってしまい。(一応ゴール前にボールが送られたという形なので、アドバンテージであってもキャンセルもされ辛い)
何とか素早いトランジションで遅攻に持ち込むも、深澤壯太のクロスをクリアしてコーナーに逃げるのが精一杯となり。
するとここから左CKを3本続けた富山、これにより押し込まれる印象ならびに展開を決定付ける事となります。
(2本目からの二次攻撃で、布施谷のクロスの跳ね返りを神山がボレーシュート、畑橋がブロック)
すると6分、GK田川から組み立てる富山は直に左からの前進を選び、降りる佐々木も交えての繋ぎでプレス回避の末に椎名がスルーパス。
そして受けた溝口駿も奥へと出すスルーパスを選択すると、追い越してきた佐々木が低いクロスを入れた所にこちらも走りを止めずニアで受ける椎名。
その刹那畑橋が引っ掛ける形で倒してしまうと、反則の笛が鳴り響きPKへと繋がります。
常に走る意識の秋田と、ボールとともに走る富山といった差が露呈してのPK獲得だったでしょうか。
FWの古川がキッカーを務め、威力重視で左へ蹴り込んだボールがGK山田の腕を弾いてゴールに突き刺さり。
残留に向け、待望のリードを得るに至りました。
追い掛ける立場となった秋田。
その燃料とすべく、本来レギュラーだったはずの梶谷政仁を投入したのが10分(佐川と交代)ですが、以降も反撃すらままならず。
11分にまたもCKに繋げた富山、そしてここも3本続けるという具合に、自陣で釘付け状態を強いられます。
その3本目からカウンターに繋がるも、中村のパスを受けた梶谷は結局は左奥へ切り込んでのクロスを選択と、直接フィニッシュには繋げられず。
するとその切り替えの際に反則を犯した梶谷、ボールを蹴り出してしまった事で遅延行為で警告と、踏んだり蹴ったりな絵図となり。
そして、熊本の引き分けに備えてもっと得点したい富山の猛攻を浴びる事に。
14分それに繋げるべくの3枚替えを敢行(溝口・小川・佐々木→松岡大智・吉平翼・亀田歩夢、布施谷が左へと回る)すると、その直後でした。
早速亀田が左ワイドを持ち運ぶ絵図からスタートし、その前進は遮断されるも繋ぎ直しを経て、椎名の縦パスで再度持った亀田。
ここはキープから中央へのパスを選択すると、右へ展開とサイドを振った末に上がる松岡のクロス。
そしてファーサイドで布施谷が合わせヘディングシュートと、ポジションチェンジが奏功する形でのフィニッシュがゴールネットを揺らします。
ベンチの采配も実らせ、狙い通りにリードを広げた富山。
尚もエンジンを上げる富山に、積極性のかけらも見えないサッカーを強いられる秋田。
亀田の突破をチラつかせながらの繋ぎは遮断する事もままならず、前半から走らされた事で体力面の不安も露呈する形に。
特に緊急的なスタメンとなった中村の動きの落ち具合が深刻で、フィルターが掛けられない2列目を突かれるように、良い様にパスを繋がれるのは悲惨の一言であり。
17分にそこから決定機、パスワークの末にエリア内左へ出された浮き球に走り込む亀田により、奥から入れられた低いクロスがニアを突き。
跳び出したGK山田が古川に何とか撃たせずも、こぼれ球を尚もエリア内に繋がれたことで必死の防戦に突入し、松岡・椎名のシュートをそれぞれ距離を詰めて防ぎ。
しかし最後はこぼれ球が亀田の下へ、万事休すという流れでしたが亀田のシュートはふかしてしまいゴール上へ外れと命拾い。
走るチームが走り負ける(ただし組織力で上回られた末に)という事態を流石に重く見た吉田謙監督、19分に中村を含めた3枚替えを敢行。
中村・吉岡・鈴木翔大→小野原和哉・石田凌太郎・梅木翼へと交代し、何とか立て無しを図ります。
その後も富山に決定機を許しながら(クロスの跳ね返りをエリア内で拾った松岡がシュート、GK山田セーブ・21分)、流れを変える作業に努める秋田。
しかしその手段がロングフィード→フリックによる一本のビルドアップ成功というのが何とも秋田らしく、これにより梶谷に繋がったのちスルーパスが右奥へ。
そして走り込んだ石田のグラウンダーでのクロスから、ニアでのスルーを経て佐藤のフリーでのシュートが炸裂します。
完全に決まったこのフィニッシュでしたが、ゴール前で頭部でブロックしたのは松岡で、防がれたもののその代償として倒れ込んでしまいます。
ゴール裏の秋田サポーターにも選手総出で応援・野次の一時自粛を要請するという深刻な絵図を生みましたが、幸いにして無事起き上がり継続の運びとなった松岡。(ただしピッチ外→復帰)
まさに神ブロックという松岡の活躍でしたが、それが報われるとは限らないのがサッカー。
左ワイド奥でのドロップボールでの再開から攻めを継続させた秋田、クロスの跳ね返りを尚も繋ぐ(この段階で松岡が復帰)と、右サイドでのパスワークを経て再び入れられた石田のクロス。
これを才藤・畑橋が手前で連続スルーという変わり種の絵図を生むと、その奥で岡﨑がヘディングシュートで仕留め。
ゴール右へと突き刺さり、1点を返すに至りました。
富山にとっては大攻勢に水を差すような失点で、再度あと2点が必要となり。
何とか3点目に辿り着くべく攻め続けるも、息を吹き返した秋田の堅守に阻まれる格好に。
前半のようなミドルシュートが膨らむ傾向へと陥り、距離があればそれだけブロックを突破し辛くなり。
その中で決定機は32分、CKからの二次攻撃で、ここでもパスを引き出す亀田の動きによる流動性により崩しに成功。
間を取り続けて受けた亀田、最後は自身での切り込みで奥からカットイン、そして中央の古川への横パスの末に(古川の)フィニッシュが放たれ。
しかしGK山田のセーブに阻まれ、自身で詰めにいくも山田をチャージしてしまい反則で終了と、後一押しというピッチ上ともっと得点が必須という全体の状況に苛立ちがいつ噴出しても可笑しくない状況に。
それを見てか、安達亮監督が大勝負に出たのが35分で、香川勇気・古川→井上直輝・松田力へと2枚替え。
この大事なゲームで、引退表明している井上の投入に踏み切るとともに、彼をトップ下とした4-2-3-1(4-4-1-1?)へとシフトします。
SBは攻撃的な松岡・布施谷で、既に2バックと表現しても過言では無い布陣に。
一方持ち直したはずの秋田でしたが、それを再び乱したのがアクシデント。
36分に石田が布施谷のチャージで痛む絵図が生まれた、その傍らで藤山が脚を痛めてしまい倒れ込み。
同時に続行不可能となってしまえば、既に交代枠が1つしかないだけに大惨事といった所でしたが、幸い石田は無事に起き上がり継続。
しかし藤山は担架で運ばれ、そのまま交代となってしまい。
それでも最初に述べたようにフィールダーのベンチ入りは5人のみで、既にベンチには今季未出場の鈴木陽成しか選択の余地が無く、軽い被害ながらもしっかりと影響するに至ります。
そして鈴木陽が投入されたその位置は右SHで、石田が一列下がってSBになった結果、押し出されるように村松が務めるボランチの穴埋め。
この慣れない布陣により、攻撃は最早カウンター狙いしか成り立たなくなる秋田。(42分に一度持ち込んだものの、佐藤のクロスが精度を欠いて終了)
再び相手を自陣に釘付けに追い込んだ富山、残り時間で何とか2点を奪えれば……という勝負に。
当然SBも最前線まで上がる、総員突撃のように攻め続け。
そして44分、その意識に従うように全員敵陣に入り込んでのポゼッション、その中で亀田が逆サイドへと流れて引き出されるパス。
そして奥へ切り込む亀田により入れられたクロス、GK山田がパンチングで弾くも、その跳ね返りを椎名がボレーシュートに繋げます。
これが岡﨑のブロックを掠めてゴール左に突き刺さり、土壇場で再度2点差とした富山。
同時にあと1点という時間との戦いに突入しますが、このゴールによりその機運も全快という雰囲気で最終盤を迎えました。
その直後のAT突入直前、河井の縦パスを中央で受けた井上がミドルシュート、これがゴール左へ際どく外れる一撃に。
ラストマッチが極限の戦いと化した井上も、その輪に加わるべく雄姿を披露、そしてその姿に更なる勇気を得る富山サイド。
そしてその時が訪れ、GK山田のロングフィードを井上がカットしたのが起点となり、そのまま左から前進する富山。
吉平がドリブルし、小野原に遮断を受けるも尚も拾った亀田がドリブルと、ここまで組織的な攻めを続けていた富山もここに来て我武者羅ぶりが前に出るような絵図ながらそれが最大の武器となり。
亀田は石田を剥がし、さらに突撃を続けて奥からカットイン、エリア内で対峙した畑橋をも右へとかわしを入れた末にシュート。
畑橋の後ろ脚を差し出しての必死のブロックも及ばず、右サイドネットを強烈に揺らしたボールにより齎された4点目。
その瞬間歓喜一色となった富山のホーム・富山県総合運動公園陸上競技場は、立場が違いながらもまさに前年のプレーオフでのそれと化すに至りました。
しかし何時までも喜んでいる訳にもいかず。
場内興奮のるつぼと化した影響か、先程決死のブロックを敢行した松岡が脳震盪の症状を発生させてしまうに至り。
迷い無く特例による交代を選ぶ富山ベンチ、彼に代えて末木裕也を投入しました。
その逃げきりの布陣は、井上を左WBとしての5バック化。(布施谷が左CB)
この頃は既に熊本も試合終了しており引き分けで確定、後はこの3点差を守るのみという体制に。
そして再開の運びになると、秋田のロングボール攻勢に対し必死とも言える喰い付きで防がんとする富山。
組織的な攻勢を繰り広げていた姿は何処へ行ったというその絵図により、反則を量産させてしまい相手に一匙の光明を与えかねない展開に。
それでも焦りが目立つ秋田サイドは、その反則を見て(ならびに松田の倒れる姿を時間稼ぎと取っての)異議を飛ばし続けた吉田謙監督が警告を受けてしまい。
既に一体化した場内では、秋田の得点が許される雰囲気とはならず。
何とかサイド奥でのクロスに辿り着いても、それをブロックで悉く防がれチャンスボールは中々上がりません。
そして目安を大幅に過ぎ、10分を窺うという所で待ちに待った試合終了の笛が吹かれ。
その瞬間、ピッチ上はまるで優勝したクラブのような騒ぎとなりましたが、この物語の完結を達成したとあれば仕方無いでしょう。
後が無いという状態から、3連勝・8得点を重ねて逆転残留を勝ち取ったその喜びは、誰にも邪魔出来るものではありません。
願わくば、来季以降に上の方で歓喜に沸く未来へと繋がる事を祈るばかりです。
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