ぶらりドリブルの旅

サッカー観戦(Jリーグ)好き、といってもPCの前が居住区になりつつある北海道民。

DAZN観戦 2025年J2リーグ第35節 RB大宮アルディージャvsブラウブリッツ秋田

<前回の記事>

  • 大宮(33節・ホーム藤枝戦、1-0)

coro5coro0.hatenablog.com

  • 秋田(26節・アウェイ札幌戦、2-0)

coro5coro0.hatenablog.com

<大宮スタメン> ※()内は前節のスタメン

  • 負傷離脱していたイヨハ理ヘンリーが復帰・ベンチ入り。
  • 33節で負傷交代したGK笠原昴史の詳細が発表され、10/21に手術実施したとの事で治癒期間は未発表。

<秋田スタメン>

  • 前節(千葉戦、0-0)退場になった才藤龍治が出場停止。

監督交代により強度を取り戻し、昇格へ向けて邁進……という状況の大宮。
そこに立ちはだかるのが同じく強度に定評ある秋田と、どんな試合絵図になるのか予想が付きやすい一戦となりました。

その振りきったスタイルで数多のクラブを泣かせる……とは言い過ぎですが、前節はそうした一戦を演じるに至った秋田。
大宮同様に昇格へ向けて突き進む立ち位置の千葉に対し、得点を許す事無くその野望を阻む事に成功。
元来千葉は秋田に対し相性が悪く、その苦手意識がハッキリ表れた前節となり。
そして大宮も、J3降格の前はそうしたパワーに対し脆弱な側面が見られましたが、J2復帰ならびにレッドブルという後ろ盾を得た現在はその面影は既に無い。
それを結果で示したい所ですが、果たしてどうなるか。

キックオフを得た大宮の方が、ロングボールで一気に敵陣に運ぶ、(茂木力也の)ロングスローを使うという具合に秋田の特色を強め。
それを受けた秋田も、対照的な立ち回りをする事は一切無く、原始的に前線ならびにゴール前へボールを送る。
そうした似た者同士がぶつかり合う一戦、と言いたくなる立ち上がりとなりました。

そんな中で肉弾戦も激しくなるのは必然ですが、何処と無く履き違えたような絵図も生まれ。
前半7分そのロングボールに合わせにいった梶谷政仁が、マーカーの市原吏音を腕で突き飛ばして合わせるという行動を取ってしまい反則に。
手癖が悪いな……と思わされたその次の局面では、今度は大宮側がオリオラ・サンデーがスルーパスを受けるという所で、岡﨑亮平に腕で倒されてしまい合わせられず。
笛が鳴らずに継続すると、すかさず起き上がり流れたボールを追いかけたサンデー、その際岡﨑と接触し倒し返すという報復行為とも取れる絵図を作ってしまいます。
これには流石に笛が鳴り、お互いヒートアップという一幕に発展と、その後の事象への発端がこの時点で出来上がったようでもあり。

こうしたサッカー以外の要素に気を取られ、試合を壊す事は避けたいという流れに。
そんな思考にいち早く落ち着いたのは大宮の方で、次第に最終ラインから主体的に攻めを組み立て、という色を強めていき。
茂木を前に出した右肩上がりの最終ラインを軸に、地上で縦パス→レイオフを多用しながら崩しを図っていきます。
秋田の攻めもFWのトラップ際を狙い悉く奪う事で形にさせずと、徐々に攻撃権を支配。

人数を掛けて攻め上がり、下口稚葉がエリア内からシュートする事2本(13分と17分)と結果にも繋げ。
そんな中で事件が発生し、18分左サイドでのパスワークを起点とし中央を窺いながら前進という流れで、カプリーニのスルーパスがサンデーの足下へ。
そして走り込むサンデーを腕で倒すに至ってしまった長井一真、たまらず反則の笛が鳴り響くと、主審・窪田陽輔氏がカードを突き出す体勢に。
しかしその色は赤と、秋田にとってはまさかの一発退場に至ってしまいます。
前述以外にも反則量産の流れとなっており、度々倒された選手が警告をアピールする絵図が生まれていましたが、それにより窪田氏に溜まっていたものが一気に噴出した結果だったでしょうか。(サンデーは抜け出していたものの、脇に別のDFも居たためDOGSOとは言い難い)
長井は悔いが残るといった感じで、中々ピッチを後にしなかったものの判定が変わる事は当然無く。

すかさず石田凌太郎→飯泉涼矢へと交代し、抜けたセンターバックの補填を図る秋田ベンチ。(佐藤大樹が左サイドハーフ・吉岡雅和が右SHの4-4-1へと変更)
これでエリアから間近という位置で直接フリーキックを得た大宮も、キッカー茂木の直接シュートは壁を直撃とモノに出来ず。
スコアレスから動かない状態で11対10と、(前節の千葉がそうだったように)有利な方も気を使う事必至な戦いへと突入します。

本格的にボール保持、そしてゲーム支配という流れを築きたい大宮ですが、全振り出来る程そっち方面の能力は無いという現状。
その間隙を突く事で、数的不利を感じさせなければ秋田にも勝機はまだあり。
24分に自陣でのスローインから素早く運ぶ事で左コーナーキックへ繋げると、空中戦を経ての二次攻撃で、吉岡の左からのクロスを佐藤が合わせヘディングシュート。
ループの軌道でゴール右を襲い、GK加藤有輝が辛うじてセーブと大宮に冷や汗を掻かせ。
ペースを乱された大宮は、26分に吉岡のボールゲインに遭った下口が反則を犯してしまい警告と、こちらもカードトラブルに塗れ。
これで次節出場停止となってしまった下口により、目下3枚の選手が多い状況のため気を使わざるを得なくなります。

元々シンプルさに特徴ある秋田は一層その色を強め、ロングボールをサイドに開く事を厭わなくなった梶谷が合わせ。
それによる浮き球をSHが確保すると、逆サイドからもう片方のSHが流れてスルーパスを受けにいくという具合に、梶谷・佐藤・吉岡の3人のみで攻めの流れを構築するスタイルへと突入します。
33分にはその流れで、佐藤が収めたのち送った浮き球を梶谷がフリック、そして吉岡が抜け出して受けた所をアルトゥール・シルバに反則を受け。
これで中央から直接FKと、苦境の打破にはうってつけな好機を得た秋田でしたが、梶谷の直接シュートはGK加藤に読まれ正面でキャッチと決められず。

10人の相手に悪戦苦闘、という雰囲気にもなってきた大宮。
しかし押し込めた際は人数差がクッキリと表れ、36分に攻めが途切れるも秋田が自陣深めでのスローインとなり、それを回収してからの好機。
そして左奥を突いて豊川雄太がカットインからクロス、クリアされるもリトリートする秋田によりセカンドボールは独壇場という感じで、完全フリーで走り込んだ村上陽介果敢にミドルシュート
パワー溢れる弾道のボールがそのままゴール右へと突き刺さる、均衡並びに嫌な流れを全て吹き飛ばすようなゴールに。
この先制点で、ようやく数的優位の戦いの幕開けとなったでしょうか。

その後も完全なポゼッション……という立ち回りよりは、ストーミング的にロングボールを送り、ゲーゲンプレスでボール奪取して攻撃開始。
ないしは秋田の苦し紛れのロングボールを回収と、従来のスタイルで優位に立つ大宮。

逆にリードされてしまった事で、無理を利かせなければならなくなった秋田ですが、当然全方位走り回るという訳にはいかず。
41分に大宮のボール保持の局面で、右サイドでタッチを割りそうになりますがカプリーニが残してキープに入ると、セルフジャッジしたのか意識を止めてしまい。
すると一気にサイドチェンジを送ったカプリーニ、これを浮き球のまま1タッチで下口に繋がれるという具合に遅れが如実に表れる秋田、それを尻目に敵陣で繋ぎ続ける大宮。
再び右サイドに渡り、ボックス内の人数も過多となった所で右奥から入れられた茂木のクロス、サンデーが跳んだその奥で津久井が収めた事で一転してエリア内での攻防に。
スイッチ気味に中央へ送る津久井を経てカプリーニがシュート、石田がブロックで防ぐもこぼれ球がピンボールのように跳ね返った末に、津久井の足下へ転がり万事休すに。
放たれたシュートがゴールネットを揺らし、優勢ぶりを絵に描いたような追加点が生まれました。

これで苦しさは明白となってしまった秋田、以降攻めにも人数を掛けざるを得ず。
前線3人に加わるようにボランチも前に出て、何とかサイド奥を取る(ならびにCK獲得)所まではいきますが、ゴールに辿り着く事は出来ず。
数的不利により、大宮ボールになる=流れが途切れるに直結するため、攻勢を築く事も夢のまた夢に終わります。

結局2-0のまま前半が終了。
攻撃機会では互角ながら、人数差が精度にそのまま影響するかのような展開で表れたスコアの差。
奮戦を見せる前線3人の疲弊具合も心配ですが、ハーフタイムで動く事は無く。
逆に大宮が、警告付きを考慮してか下口に代え、復帰戦となるイヨハを投入する運びとなりました。

後半も、秋田が不利ながらも気丈に攻め、ビハインドを跳ね返さんとする展開に。
早速の後半1分にGK山田元気ロングフィード→梶谷が合わせにいったこぼれを吉岡が裏へ浮き球→佐藤と前線3人の働きで右奥を取る(その後バックパス→長谷川巧のクロス)という、ブレの無い立ち回りを演じ。
しかし無理をしなければならない状況は変わらず、6分に左スローインから梶谷・佐藤の2人で繋いで運んでいくも、奥を突かんとした佐藤が茂木と縺れ合った事で反則により終了。
パワーのぶつかり合いに相応しく、前半からこうした攻防でお互い引っ張り合うという絵面が目立っていましたが、それによるジャッジにも立ちはだかられ苦しい展開に。

逆に9分、ロングパスに裏抜けしたサンデーと縺れ合う秋田センターバック、これにより岡﨑の反則となり大宮の直接FKに。
場所はエリアからすぐ手前・右ハーフレーンで、今度はカプリーニが直接シュートを狙いましたがゴール上へ大きく外れ。
次第にパワーでも厳しくなっていくのを受け、この直後にベンチが動いた秋田、吉岡→大石竜平へと交代します。
しかしその一方で、大宮は茂木が足を痛める事態が発生したためこちらも交代の運びに。
関口凱心を投入し、アクシデントへの対応を図ります。

この日は秋田対策の一環で、秋田のゴールキックの最には、サンデーが左サイドで前残りしていたのが印象的な大宮の振る舞い。
ロングボールの跳ね返りという、「早くボールを前に送れば……」と唸らせるカウンターチャンスに繋げんとしているのは明白ななか、ついにその時が訪れます。
14分にその秋田のゴールキックから、確保した津久井匠海がすかさず左へパス、受けたサンデーが持ち運びを経てカットイン。
そして左ハーフレーンからゴールへ向かうクロスというボールを送り、走り込んだカプリーニのスルーにより枠内を襲うボール。
これをGK山田が釣られずセーブするも、跳ね返りをシルバが詰めてシュート、完全に1点ものでしたが飯泉のブロックで何とか防ぎ。
しかしそれも束の間、右CKで継続となると、入れられたカプリーニのクロスをファーでイヨハが合わせヘディングシュート
叩き付けた事でバウンドしたボールがゴール上部へ吸い込まれ、決定的な追加点が生まれるに至りました。

これで窮地に陥った秋田、過去4戦無得点という戦績からも、勝ち点は絶望的といった状況に。
諦めずに攻めたい所ですが、大宮のゲーゲンプレスにより守備から攻撃に繋げる事すらままならずと、展開的にもその厳しさは語るに及ばず。

唯一、リードした大宮に緩みが生まれれば……というのが物悲しく。
20分ここも敵陣でパスワークを展開する大宮、右奥から小島幹敏がカットインで仕掛けた末にクロス。
クリアした跳ね返りを拾った村上、1点目のようなミドルが炸裂するか、という場面と化しますがパスを選択。
しかしこれがカットされて秋田のカウンターに繋がり、佐藤のドリブルを関口が反則で阻止せざるを得なくなります。
躊躇わずに撃てば良かったという村上の振る舞いによる隙でしたが、こうした絵図は早々生まれるものではありません。

案の定、その後気を引き締めた大宮により、度々裏を突くサンデーを瀬戸際で止めるという防戦を強いられる秋田。
好機の連発を逸する事数多といった流れで、さらに引き締めるべく24分に2枚替え、豊川・サンデー→谷内田哲平・杉本健勇へと交代します。

直後の25分、シルバのパスミスから素早く縦に運んで好機を作る秋田ですが、エリア内に走り込んだ藤山智史が蓋をされて撃てずに終わり。
やはり相手ミスからでしか生まれない好機、という事を証明するのみとなると、以降1分毎に大宮の好機と押し込まれ続ける展開に。
必死にゴール前を固め、重ねられるフィニッシュをミドルシュートのみに留めるのが精一杯となります。

前線も疲弊しきってしまい、反撃の風穴を開ける事すらままならず。
そして33分にベンチが動き、その梶谷と佐藤を諦めるに至り同時に一挙3枚替え。(水谷・佐藤・梶谷→土井紅貴・畑潤基・佐川洸介)
これにより大石が左へシフトと、何とか反撃の狼煙を上げんと必死の采配を見せる秋田ベンチ。

しかし大宮ペースは覆される事無く、押し込まれ続ける秋田。
ディフェンスもダメージが深くなってくる時間帯となり、そこで大宮ベンチも止めを刺すと言わんばかりに、パワー溢れるファビアン・ゴンザレスを投入したのが36分。(カプリーニと交代)

40分、例によってゴールキックからロングフィード→佐川フリックで前線に繋げるも、大石→土井のパスが繋がらずに大宮のカウンターを招き。
津久井のスルーパスを受けたゴンザレスが左からのカットインでエリア内を抉り、戻し→シルバのミドルシュート。
これが味方のゴンザレスに当たり不発となるも、すかさずのゲーゲンプレスにより秋田の苦手なポゼッションを強いた事で、小島が奪い返し継続。
相手に一縷の望みも与えずというこの振る舞いを経て、杉本とのワンツーで前進した小島がミドルシュート
ゴール右へと突き刺さり、とうとう4点目と大量得点の範疇へと入り込む事に成功しました。

その後も、ボランチを縦関係として土井が持ち運ぶなど、無理を重ねなければ攻め入る事が出来ない秋田。
必死にアタッキングサードに進入するも、無情にも実る事無く時間が進んでいきます。

最終盤、シルバと交錯した村松、そのまま継続を余儀なくされゴンザレスのシュートをブロックした事も重なり傷んで倒れ込み。
その後大宮のセットプレーでの攻防で、防がんとした岡﨑とGK山田が味方同士交錯するなど、攻勢に晒されたDFが相次いで傷む事態を演じてしまい。(村松・岡﨑ともに無事に継続)

そしてアディショナルタイムも+4分という所で、右スローインからボール確保したゴンザレスがパワフルに持ち上がり、エリア内右へスルーパスの後も走りを止めず。
これにより走り込んだ谷内田のマイナスのクロス、即ち折り返しを綺麗に合わせるに至り、ネットに突き刺し止めの5点目を齎します。
人数差をしっかりとスコアに反映した「夢のスコア」の完成で、ホーム(NACK5スタジアム大宮)のスタンドを大いに盛り上げ。

そしてそのまま、5-0で勝利に辿り着いた大宮。
良い事尽くめな試合ながら、その喜びは自動昇格に辿り着くまで待つ、という雰囲気も醸し出し。
次戦の相手はそれに相応しい首位・水戸なのも拍車を掛ける、まさに目標に一途に向かう戦う集団、といった所でしょうか。

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