ぶらりドリブルの旅

サッカー観戦(Jリーグ)好き、といってもPCの前が居住区になりつつある北海道民。

DAZN観戦 2025年J2リーグ第16節 水戸ホーリーホックvsロアッソ熊本

<前回の記事>

水戸(11節・ホーム甲府戦、0-0)

coro5coro0.hatenablog.com

熊本(ホーム今治戦、0-1)

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<水戸スタメン> ※()内は前節のスタメン

  • 負傷離脱(前年から)していた寺沼星文が12節(今治戦、0-0)で復帰しベンチ入り、翌13節(藤枝戦、2-0)で途中出場、前節(秋田戦、2-1)はスタメンで出場し得点も挙げる。

<熊本スタメン>

9節以降無敗で、勝ち点を荒稼ぎしている水戸。
前節は復帰した寺沼が今季初ゴールと、戦力的にも厚みを増した事でその好循環は留まる所を知らず。
この日のベンチにも、前年の長期離脱を経て復帰した杉浦文哉が入っており(ルヴァン杯では出場あり)、その流れを継続して挑む事となりました。

チームは好調ながら、生憎の雨模様となったホーム・ケーズデンキスタジアム水戸。
相手は熊本でかつこの悪コンディションは、森直樹監督の初陣となった前年と共通するものがあり。(といっても前年の試合は雨では無く強風)

水戸のキックオフで始まると、渡邉新太が浮かせてラフにロングボールを蹴り込みにいった所に、猛烈にプレッシャーを掛けた藤井皓也がアフターチャージで反則。
おかげで全く読めない入りが危惧され、それを避けるかのようにこの遠目からのフリーキックで放り込みを選択した水戸(といっても右サイド奥へロングパス→クロスという変節でしたが)、という幕開けになりました。

そうやってボールを捨てた水戸に対し、熊本は早くも持ち味である地上での繋ぎに入り。
しかしハイプレス旺盛の水戸は熊本の洗練されたボール保持にも対応し、2トップの片割れがアンカー上村周平をピッタリとマーク。
そしてもう片方のFW+両サイドハーフによる3人での最終ラインにプレッシャー、これによりアンカーを避けるパスワークを押し付けたうえで、敵陣でのボールゲインを量産する流れへと突入します。
前半5分には李泰河がよりによってエリア内でパスミスを犯してしまい、拾った渡邉新により絶好機という絵図になるも、シュートコースを探しているうちに李のカバーに遭い撃てず。

ストロングポイントを封じられる格好となった熊本、最終ラインからのロングパスに活路を見出す事に。
8分に袴田裕太郎縦パス→半代将都ポストプレイで中央突破の姿勢を見せるも、上村が戻しを選択ののち大西遼太郎がロングパスでサイド奥を取りにいき。
受けた塩浜遼の戻しを経て(三島頌平の)クロス、ファーの松岡瑠夢に合わせるボールとなるもGK西川幸之介がパンチングで掻き出し。
J2復帰初年度のような、手前から角度を付けたクロスを連発する攻めの姿勢も、当時の強力なカットインシューター(杉山直宏・坂本亘基)が居る訳では無いので威力不足なのは明白。

そしてアバウト気味となった攻めの報いか、11分に(大西の)クロスがGK西川にキャッチされると水戸のカウンターとなり、渡邉新が右から切り込むと見せかけて遅攻に切り替え。
戻してボール保持に入った所、山本隼大のトラップミスでロストするも自ら奪い返して再度攻め直しと、結局長いポゼッションとなった末に(左ポケットへのスルーパスが遮断されたのち)左から津久井匠海のカットイン。
中央まで流れて横パスを選択し山本がミドルシュート(GK佐藤優也キャッチ)と、この長い攻めをフィニッシュに繋げた事で、優位性を明らかにした感がありました。
また自らのボール保持でも、GK西川の足下を有効に使う従来通りのスタイルで、熊本のハイプレスをほぼ無効化する事に成功。

熊本も水戸のファーストディフェンスを剥がさんと必死に立ち回り、13分にはGK佐藤優のフィードでそれを脱し、藤井のフリックのち半代が倒されながらのレイオフ。
これにより確保に成功ののち長いポゼッションに入るも、水戸の強度を上回れていない感が強くなり劣勢に。
むしろ16分に水戸のロングパスの跳ね返しから敵陣で攻撃スタート、三島→塩浜へのパスがズレるも逆に相手の裏を掻き、拾ってスペースを得た大西がスルーパス→半代シュート(GK西川足でセーブ)と早い攻めが炸裂。
ミスが幸運に転じての決定機と、逆説ぶりが目立つ事となり。

19分、水戸が山本のボールゲインからのショートカウンターで、長尾優斗の縦パスを受けた渡邉新が溜めを作ったのちエリア内へスルーパス。
走り込んだ津久井がワントラップでGK佐藤優をかわし、無人のゴールに蹴り込んだもののオフサイドとなり得点は入らず。
この(絵図的には)決定機以降停滞し、ポゼッションでは上回る熊本がボールを握り続ける展開へと突入します。

塩浜のミドルシュート(23分、鷹啄トラビスがブロック)こそありましたが、攻めている方も停滞感に襲われるありがちな展開。
そんな中で25分、熊本の左サイドからのFKという好機になりましたが、この(キッカー上村の)クロスが跳ね返されると再度発動する水戸のカウンター
緩い状態を突くかのように今度は渡邉新が直線的に持ち運び、上村の腕で止めにいくチャージにも倒れず(アドバンテージ)スルーパスを奥田晃也へ届ける事に成功。
そして中央からエリア内へ進入して放たれた奥田のシュートがゴールネットを揺らし完遂の末に、先制点に辿り着きました。
(しかし得点により忘れられた感が強まった、上村のチャージは警告相当ではなかろうか)

一方攻勢の隙を綺麗に突かれてしまった熊本、しかし今度は相手の安堵の瞬間を突く番となり。
キックオフからの保持、これでは上村が消される心配が無いため、最後方からパスを受けた上村は持ち運びで奥田を剥がし。
そしてパスを受けた藤井が大崎航詩と交錯とこちらもアドバンテージが絡み、塩浜が右奥を突きにいく姿勢から、戻しを経てエリア内を突く崩し。
大西のパスを三島が1タッチで浮き球を送ると、右ポケットの位置で受けた藤井のシュートがゴールに突き刺さります。
失点後即取り返し、文字通り振り出しに戻す事に成功しました。

タイスコアとなった通り、展開もお互いの攻めがぶつかるも、綺麗なフィニッシュには結び付かないある意味膠着状態に。
そんな中、SHの推進力が光る水戸が若干有利といった所でしょうか。
32分にGK西川のロングフィードを収めた津久井がそのまま中央突破、たまらず反則で止めた三島が警告を受け。
そのゴリゴリとした前進を止めるのも一苦労といった熊本サイドですが、これで得た直接FKはキッカー渡邉新がシュートをふかしてしまい実らせられず。

攻撃の際でも保持の姿勢は貫くも、上村抜きでの前進を余儀なくされるため劣勢感が拭えない熊本。
37分にはその姿勢から右へ展開ののち、大西縦パス→三島中央へ1タッチでの浮き球パスで水戸ディフェンスの意表を突き、バウンドしたボールを半代が落とし。
抜け出して受けた塩浜がエリア内へ切り込んでシュートと、繋ぎのアバウトさが絡んでのフィニッシュとなりましたがGK西川がキャッチ。

結局1-1のまま前半終了。
水戸は優勢ぶりを最後に示し、セットプレー攻勢に持ち込んだものの結局モノに出来ずという終わり方になりました。

ボールは握るものの不利さが否めない熊本、ハーフタイムで動き。
三島→豊田歩へと交代と、システム変更も匂わせる采配を早くも敢行してきました。

それは当然以前触れた3-1-4-1-1へのシフトで、(ボランチの色が強い)豊田が居ないと成り立たないという要素も前回観た通り。
しかしこの日豊田は普通の右ウイングバックとして振舞い、リトリート時も豊田・岩下が降りての5バック。
つまりは基本形である3-3-1-3を貫く、ある意味の変節ぶりで後半に臨む熊本。

その所為か後半もこれまでと変わらぬ展開で、HTを挟んで水戸の勢いが若干削がれた感があり。
お互いサイド奥へ切り込み、低いクロスをニアに送るという好機が一度ずつという入り。
また後半になって風が出て来て熊本が追い風を得る格好となりますが、それによりロングボールの色合いも強まる、ポゼッションスタイルの熊本にとっては諸刃の剣の要素でもあり。

そんな中、後半7分に右スローインからの好機も、カットインした長尾がプレスバックした塩浜に蓋をされ撃てずに終わり。
これが切られた水戸は、すかさずSHの入れ替えというポジションチェンジを行い右=津久井・左=山本に。

2人の推進力に釣られるように、ベンチも強引に試合を動かしに掛かったでしょうか。
しかし直後の8分、水戸は最終ラインからの前進でパスミス、縦パスがズレた所を岩下航に縦パスを送り返され一気に危機を招き。
ここは左ポケットを突いた松岡のクロスが合わずに終わるも、代わり端でいきなり失点となっては笑うに笑えません。

逆にハイプレスを嵌めてパスミスを誘った形の熊本、ここが好機と踏んだか以降果敢に水戸の最終ラインにプレッシャーを掛け。
しかし前半の立ち上がり同様、GK西川を使ってそれを回避する水戸。
水戸のドイスボランチを切る姿勢も、3人目というべきFWが降りて受ける水戸の姿勢により機能せずと、どうしても上回る事が出来ません。

それでも水戸は、運動量が要求されるそのFWを早めに代えざるを得ず。
15分に先制点を挙げた奥田を交代させ、杉浦の投入に踏みきりこれが彼にとって今季初出場。

再びその代わり端を突くように、16分・18分と敵陣でボールゲインに成功した熊本ですがフィニッシュには繋げられず。
20分に敵陣での保持を経て、右から豊田がカットインでポケット奥を突き、角度の無い所からシュートを放つもGK西川がキャッチ。
主体的な攻めでは、豊田の変節?ぶりを活かさんとしましたが、これまでのギャップからか普通のWBとして振る舞う豊田はあまり怖さが出ない風にも見え。
その他やはり風の影響で、裏狙いのロングボールも伸びすぎる事で悉く形にならずに終わります。

23分に再度カードを切る熊本、半代→大崎舜へと交代。
裏狙いから、ターゲット狙いへのロングボールへと切り替える意図がベンチにあったでしょうか。
しかし大崎舜が収めるシーン、というより大崎舜狙いのボールは殆ど見られずとピッチ上での乖離が起こってしまい、以降攻撃機会は激減。
目立ったのは29分、伸び過ぎた裏狙いのロングボールがを水戸が抑えた所、勢い余って大森渚生を倒してしまった大崎舜に対しヒートアップするGK西川と珍妙なもののみに。

そうして緻密さも力強さも無くなった感のある熊本、25分に豊田の手前からのクロスが跳ね返されると、再度水戸のカウンターに。
津久井と渡邉新の2人で右サイドを突破し、これを決められれば苦しいという所で、津久井のアーリー気味のグラウンダーでのクロスを杉浦の前で何とか遮断し防ぎます。
しかしこれを境に、水戸の攻勢をボックス内で必死に凌ぐ展開に突入するのを成す術も無く受け入れるしか無くなり。

水戸は27分に2枚替え、長尾・山本→前田椋介・齋藤俊輔へと交代。
駒が代わってもビルドアップの精度は変わらず、前田・大崎航となったドイスボランチ+降りてくる杉浦を軸に前進の余地を作り好機を量産します。
おかげでハイプレスはすっかり雲散霧消となり、自陣での5-4-1ブロック(守備時は藤井がボランチの役に)で凌ぐしか無くなる熊本。
33分に右から飯田貴敬がグラウンダーでクロス、上村のクリアが渡邉新にぶち当たる形で繋がり前田がシュート。
37分にはパスワークで右奥を突いたのち、戻しからエリア内で崩しを図り、齋藤がポケット奥へ切り込んでシュート。
いずれもブロックに阻まれるも、ひたすら殴り続ける事による決壊か、試合終了が先かという展開に持ち込んだ水戸。
当然前者を図るべく、早めの33分という段階でその駒とすべく寺沼を投入します。(渡邉新と交代)

一方の熊本も38分に岩下・松岡→黒木晃平・竹本雄飛へと2枚替え。
水戸の右サイドからの攻めを止めるべくの駒の切り方で、逆にこの時間帯でもガンガン仕掛けてくる津久井の存在は脅威というべきでしょうか。
しかし時間経過は正直で、ここから暫く攻撃機会を作れなくなる水戸。

耐えきった、と言わんばかりに反撃に転じたい熊本。
この辺りから豊田が従来通り、攻撃時はボランチとして振る舞い始め。
迎えた終盤戦で保持力を高めに来たのは明らかでしたが、結局はベクトルを前に向けた事で敗着への道が敷かれ始めた感がありました。

落ちない水戸の前線、ここからボールゲインを頻発。
特に42分で齋藤がエリア目前という位置でパスカットしてのショートカウンター、そのまま左ポケットへ進入して溜めを作り、戻しを経て杉浦がミドルシュート。
ボールはゴール左へ僅かに外れと、悔しさと安堵が交錯する際どいフィニッシュとなりました。

そして同点のまま突入したAT。
好循環を得られないまま強引に攻める熊本ですが、やはりフィニッシュには繋げられず。
その攻めを切った水戸、GK西川のスローから攻撃をスタートさせると、ボランチ経由でのパスワークで右から前進。
熊本が前に出た事で再度右から運ぶ余地が生まれたかのようであり、前田→寺沼へのスルーパスこそ遮断されるも、拾った津久井から逆サイドへ展開したのち大森のアーリークロス。
これを中央に走り込んだ杉浦がドンピシャでヘッドで合わせると、綺麗にゴール右へと突き刺さります。
復帰初戦での大仕事に、感極まる杉浦をアタッカー陣全員で取り囲む水戸サイド。

それでもまだ試合は終わっておらず。
放り込みで強引に攻め込む熊本に対し、(齋藤の)反則でセットプレー攻勢の流れを与えてしまい、GK佐藤優も前線に上がりラストに賭ける体制。
このFKでの(キッカー豊田の)クロスが、中央で跳んだ大崎舜を越えて(ディフェンスを掠めて)そのままゴールかというあわやの軌道となり。
先制点直後と同様、油断ならないという一幕になりました。

それでも直後の左CKからの攻め(クロスをニアでフリックしたのはGK佐藤優)を何とか凌ぎ、鳴り響く試合終了の笛。
4連勝を達成した水戸、これで3位浮上と上昇ぶりは止まらず。
そして前節は寺沼、今節は杉浦と戦列復帰した選手の活躍も絡んで、物語的にも非常に良い流れとなって来たでしょうか。

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