ぶらりドリブルの旅

サッカー観戦(Jリーグ)好き、といってもPCの前が居住区になりつつある北海道民。

DAZN観戦 2025年J2リーグ第11節 水戸ホーリーホックvsヴァンフォーレ甲府

<前回の記事>

・水戸(7節・ホームいわき戦、4-1)

coro5coro0.hatenablog.com

・甲府(7節・アウェイ札幌戦、0-1)

coro5coro0.hatenablog.com

 <水戸スタメン> ※()内は前節のスタメン

  • 負傷離脱していた久保が今節復帰しベンチ入り。
  • 移籍が決定していた内田が8節(千葉戦、1-2)をもって登録抹消。

<甲府スタメン>

  • ヴァウ・ソアレスがブラジル・ECヴィトーリアから加入し、前節(長崎戦、1-1)から登録され即ベンチ入りも今節はベンチ外。
  • 6節(千葉戦、1-2)で負傷交代した中山の詳細が発表され、全治6週間との事。
  • 佐藤和弘の負傷が発表され、4/4に発生して全治8週間との事。
  • 前節以降ベンチ外の鳥海は(放送席の談によると)負傷との事。
  • 遠藤・井上がプロA契約を締結。

センターバックは強度がモノを言う、を体現している2チームの対戦。
甲府は7節を境に、前年から半レギュラーの立場であったマンシャを起用し始めると、守備が安定し無敗街道に乗る事に成功。
毎年のようにCBの新戦力を抜擢してはすぐさまオフに引き抜かれる、という経緯を繰り返す中、やはり複数年在籍してくれる助っ人の存在は貴重となりました。
ただしマンシャは前へ釣られる悪癖が強い選手なので、看破されるであろう今後どう折り合いをつけるかが重要となり。

一方の水戸も、9節(札幌戦、3-1)から鷹啄を起用したCBの一角。
相手の強力な助っ人FW対策として味を出し(ただし前節・徳島戦は空振りの感あり)、連勝を達成した末にGWの連戦に突入となりました。

例によって風の強い水戸のホーム・ケーズデンキスタジアム水戸。
風下の甲府のキックオフで始まると、それを考慮してかいきなりセンターサークルから(熊倉が)ドリブル開始という手法を取り。
流石に囲まれて奪われるも、すぐさま取り返した熊倉により好機を作った(左へ展開ののち荒木のアーリークロス)甲府。
その後も荒木の敵陣でのボールゲインからの好機でコーナーキックを獲得と、札幌と違って気象コンディションに屈せず押し込みます。

この左CKから撃ったマンシャのヘディングシュートが惜しくも枠外になると、水戸はゴールキックでGK西川のロングフィード。
繋がらずにマンシャが回収した所に渡邉がプレッシャー、それによりラインアウトで得た右スローインを素早く渡邉が投げ入れ、奥で受けた山本がクロスと速攻で隙を突き。
ブロックされ回収した甲府に対し、ゲーゲンプレスで飯田が奪う(その後山本が再度奥からクロスもブロック)という具合に圧力勝負の面を押し出す両チーム。

良い入りをした甲府ですが、水戸がボール保持の色を強めるとそれは雲散霧消となり。
GK西川のフィードで裏を取られる事を警戒しなければならず、彼に対して強くいくか、ミドルブロックで構えるかの二択を強いられる前線守備。
後者を選択すれば、巧みに甲府の前線五角形の中を使う前田を中心にパスを繋ぎビルドアップを成功させる水戸。
前者では、多少ラフなサイドへのロングパスをフリックで繋げてくれる山本を利用して前線に運ぶという、前回観たいわき戦でも見せていた姿を披露します。

この水戸の両面作戦により、当然甲府は撤退守備を強いられ。
その中で15分、奥田が左奥へ切り込む所を土屋が倒してしまい反則、そしてボックス左角すぐ脇という位置でのフリーキックに。
キッカー大森のクロスをGK河田が跳ね返すも、尚も両サイド奥を使われる攻めを受けた末にCKへ移行と、決定機は許さずもひたすら押し込まれる流れに。

このCKの際に三平が(板倉と交錯して)痛み、ブレイクののちピッチ外→復帰。
アクシデント絡みでは気が進まないながらもこれを切欠に落ち着かせたい甲府、21分に宮崎のパスカットからの組み立てを成功させ敵陣へ。
右サイドでの前進から中央へ渡すも、最後は平塚がやや強引なミドルシュート(枠外)と、劣勢を気に病むような攻めの感が拭えずとなりました。

結局ここから展開を変える事が出来ず、再度水戸のボール保持による攻勢に。
無理にプレスを掛けずという体勢を築くも、バックパスで作り直しを選択する水戸に釣り出される事も多々あり。
26分にその絵図から、GKまで戻して西川を交えての繋ぎでいなした末に前田がロングパスと、いわき戦でお馴染みであった一気に裏を突きに掛かる攻めを披露する水戸。
しかしここは渡邉に蓋をしにいったマンシャが反則を貰う形で何とか防ぎます。

「良い守備から良い攻撃へ」という流れを中々実践出来ない甲府。
そうなると訪れた保持のターンは大事にしたいもので、そのチャンスは31分で右サイドでのパスワークから田中がボールキープで大崎を剥がし前進の余地を作り。
そして三平→荒木と経由し左ポケットを突き、入れられたグラウンダーでのクロスをニアで熊倉がスルーし、中央で迎えたシュートチャンス。
ここは後方から走り込んだ田中がシュート、GK西川の左を破ったもののポスト直撃し惜しくも逃す形に。
しかし田中の後方で平塚が戻りながら撃つ体勢を取っており、かつ田中のシュートがボテボテの軌道だったため、どちらが撃つべきか議論の的となる一幕で終わりました。

ともかくその後水戸の攻勢が再開したため、ワンチャンスを逃す格好となった甲府は再び凌ぎの時間に。
中央エリア内を固める甲府により、水戸のフィニッシュはミドルシュートが中心となっていたものの、前線守備が機能しない(昨日取り上げた大分が自らリトリートしていたのとは異なると思われる)中では崩されるのは時間の問題であり。
特に相手にワイドへ展開させる事がままならず、間を取られてハーフレーンからの崩しに持ち込まれる事数多と苦しい専守の展開が続きます。
39分ここもGK西川から右での前進、ハーフレーンを取った山本から崩しを図るも戻して逆サイドへ展開、そして左からもハーフレーンを取る攻め。
前田の縦パスを受けた津久井、今度は斜めの縦パスを中央へ打ち込み、それを渡邉が1タッチでエリア内へ送った所に奥田が走り込む決定機。
しかし奥田に付いていった孫がスライディングで撃たせずと、ここも際どく凌ぎ。

それでも終盤は完全リトリートを強いられる甲府。
水戸の攻めを切った45分、自陣で保持の体勢も渡邉のパスカットで矢印を反転させられ、津久井が左ポケットを突く所を土屋が対応と先程と似たような絵図に。
こぼされるも拾い直した津久井がバックパス、そして後方から前田がシュートし、孫のブロックでこぼれた所を津久井が追撃のシュート。
これも土屋がブロックと、必死の凌ぎを見せるも水戸のフィニッシュ位置はだんだんとゴールに近くなり。
ここからCKを3本続けるセットプレー攻勢も、最後は飯田のミドルシュートが枠外となった所で前半終了。
肝心のゴールは奪えなかった水戸により、スコアレスで後半開始を迎える事となりました。

その間のハーフタイム、建て直しは必至である甲府は早くも動き、平塚→大島へと交代。
ボランチを1枚代える起用に、田中がボランチに回るのか……という外野の勝手な予想とは裏腹に、その采配通りに3-3-2-2(3-1-4-2)へ布陣変更という手段を採った大塚真司監督。

機能しない前線の守備を受け、FWの枚数を増やすという判り易い変節を見せた甲府。
その通り専守の前半とは打って変わって、プレスの圧力を増しに掛かります。

その成果は後半3分、水戸のパスミスを拾った宮崎からの縦に速い攻め(縦パス→三平スルーパス→田中奥へ切り込むも奪われる)から表れ始め。
その後も敵陣でボールゲインを頻発させ、サイド奥へ切り込んでクロスにまで辿り着くようになります。
しかし折角相手ディフェンスの薄い状況で奥を突いても、あっさり1タッチでのクロスを選択する事で(中の人数も足りていない事数多)実にならないという絵図を膨らませ。
特に宮崎辺りは、その状況に持ち込んだ際はカットインを見せるなどして対応に悩ませて貰いたい所ですが……。

こうして開始10分は主導権を握った甲府ですが、凌いだ水戸により流れは再度逆向きに。
機能性を発揮していた前線守備も、水戸がビルドアップの形を変えて大森が残っての3枚の最終ラインを取ると無かった事にされてしまいます。
13分にパスミスでボールロストした甲府、大森が拾った水戸はすかさず中央をパスワークで突破してそれを突きに掛かり。
渡邉のレイオフを受けた前田が前進からスルーパス、渡邉が足下で受けてそのままエリア内へ進入、シュートと見せかけてGK河田を左にかわし。
そして満を持してシュートにいきましたが、残していた河田の足がそれをブロック(こぼれをすかさず自ら拾う)して何とか防ぎました。

ホッとしたのも束の間直後の14分、今度は組み立てでやられる形での決定機。
基本形の変更により高い位置を取る飯田、そして最終ライン~飯田の間に立つ大崎という可変に対応できず、遠藤が何処にも付けない(そして山本に対しマンシャが喰い付く)状況を生み出してしまいパスワークでそれを突く水戸。
そして右ワイドから山本が斜めの縦パス、これをスルーした奥田が渡邉の1タッチパスを受け直してエリア内を突きシュート。
しかしこれもGK河田がセーブと、守護神が決壊寸前の所を支える形に。

何とか建て直した甲府、その後CK攻勢に持ち込みマンシャの頭に合わせるボールを供給し続けるもモノにならず。
ベンチワークが幅を利かせる時間となり、19分に三平→内藤へと交代します。
水戸サイドも同時に動き、奥田→齋藤へと交代。

投入された齋藤が早々に警告を受けてしまい(23分、ヘッドにいった遠藤に足を上げてしまう)、それを突き攻勢を作る事で委縮させたい甲府。
しかしこれで得たFKから、ハイボールを抑えたGK西川がすかさず低いフィードを送ってカウンターに持ち込む水戸。
前線の渡邉がキープする所、土屋のディフェンスでこぼすもののその後勢い余り遠藤が渡邉を倒してしまった事で反則。
これによりエリアからすぐ手前(中央やや左寄り)という位置でのFKを得ます。
そして直接シュートを放ったのは齋藤で、落とすボールでゴール左を狙ったものの、惜しくもバーを直撃してモノに出来ず。

結局その後も水戸の流れとなり。
やはり前線守備が機能せずとなった甲府、止むを得ずと言わんばかりに、田中がボランチ・大島が右シャドーとなっての3-4-2-1(守備時5-4-1)で守る体勢に。
それでも前半とは違い一定の前への意識は持ち併せ、ウイングバックもワイドで規制を掛けながら水戸の保持による攻めをやり過ごしに掛かります。
水戸も先制点が奪えず、次第に勢いも無くなってきた所で30分に交代カードを切り。
津久井・渡邉→芦部・久保へと2枚替え、若手アタッカーに賭ける布陣となり。

33分その芦部を左奥へ走らせるロングパス、一旦は奪った宮崎ですが芦部のプレッシャーでキープしきれず、拾った齋藤が奥からカットイン。
そして左CKに繋げ、キッカー大森のニアへのクロスを鷹啄がフリック、その一列奥で合わせた大崎のヘディングシュート。(枠外)
時間経過と交代により、次第にロングボール・セットプレーへと傾倒の気配も見せる水戸。
直後に甲府が動き、熊倉→小出に交代。
小出が右WBに入る事で、宮崎がシャドーへと回ります。

水戸は、芦部が愚直にカットインからフィニッシュを狙うタイプ(あくまでこの日の印象)であり、その分津久井より甲府の対応も楽に映り。
その後もアタッキングサード進入の機会を続けた水戸ですが、右からはクロス、左からはカットインとハッキリ色が分かれてしまった感がありました。

44分、その芦部が奥からのカットインで左ポケットを取ってのシュート、しかし甲府ディフェンスもコースを切った末にGK河田が正面でキャッチとユニットで防ぎ。
直後の45分、甲府は1トップの内藤が収めて反転とカウンターに持ち込んだ所を、反則で阻止した鷹啄が警告を受け。
しかしボールを蹴り出した板倉に対し、孫が報復行為で突き飛ばした所を見られてしまい警告という余波が生まれ。
荒れ気味の最終盤となりましたが、それにより水戸のフィニッシュは打ち止めとなります。
直後に最後のカードを使う甲府、宮崎→林田へと交代。(田中が再度シャドーに)

突入したアディショナルタイムも目安3分と短く、その終盤に土屋ロングパス→内藤ポストプレイを起点として攻め立てる甲府。
左への展開ののち荒木がポケットへ縦パスを打ち込み、受けた田中がカットインでこぼれた所を内藤が後方に繋ぎ。
そして林田がミドルシュートを放つも前に出た鷹啄がブロック、尚も繋ぐ甲府という具合に最後の最後で攻勢を築きます。
右スローインで途切れるも荒木がロングスローを投げ入れ続行、クリアボールを拾った遠藤がミドルシュート。
ブロックを掠めてゴール左へと外れ、尚もCKで継続か、という所で試合終了の笛が吹かれ。
可能性を感じさせたものの、やはり決定的に時間が足りなかったという絵図で締められました。

スコアレスドローと、守備強化の成果はともに現れたものの混戦を抜け出す勝ち点3は得られず。
連戦でその堅守も保つのは難しい、文字通り踏ん張り所という感がしますが果たして。
(尚甲府は試合の翌日に新外国人ネーミアスの獲得を発表

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