ぶらりドリブルの旅

サッカー観戦(Jリーグ)好き、といってもPCの前が居住区になりつつある北海道民。

DAZN観戦 2025~26AFCチャンピオンズリーグエリート ノックアウトステージラウンド16第2戦 FC町田ゼルビアvs江原FC

<両軍スタメン> ※()内は前節のスタメン選手

  • 江原は、yahooスポーツナビでは前回同様3-3-2-2(3-1-4-2)だが、守備時は5-2-3なため3-4-2-1とする。

ベンチメンバーは↓を参照の事。

soccer.yahoo.co.jp

前回のACLの記事(ラウンド16第1戦、江原vs町田)

coro5coro0.hatenablog.com

1週間空き、決着を付けるべく迎えた第2戦。
流石にホーム(町田GIONスタジアム)とあって町田サポーターの集客度合いは一定数ありましたが、その場はことさら説明不要ですが、東京都内ながら市街地から遠く離れた山中に存在し。
都内の人集とはかけ離れた野津田での開催が、果たして国内最後の戦いの場に相応しいかどうか……なんて事を自分だけ周囲に考えさせながら、高地故の寒波もあり中々厳しい環境での戦いを繰り広げ。

そんな「アウェイの洗礼」を受ける立場となった江原ですが、幸いピッチコンディションは自身のホーム(春川松岩スポーツタウンスタジアム)とは雲泥の差であり。
一転ポゼッションサッカーを突き通すに相応しい状態で、そうした面では相手ならびに日本のサッカー環境に感謝……する訳ないか。
ともかく、環境へ適応して勝利を掴み取るのみという一戦となりました。

 

こうして勝負の賽が振られましたが、その早々に前回も散見された、勝敗しか見えていないような振る舞いを見せる町田。
開始10秒足らずで、タッチライン際で林幸多郎に対するモジェヒョンの反則が起こると、側にいた相馬勇紀がヒートアップ。
詰め寄って掴みかけるという、あわや乱闘に発展しかねない絵図をいきなり発生させてしまいます。
すかさず主審が詰めゲームコントロールに努めますが、早くも「これを『勝負への執念』ととるのは……」と思わされてしまうその様相。

しかしあえてそうしたのは、入りにおける緊張を解くためでもあったか。
試合に向き直った相馬は、その後左ワイドからキレのあるドリブルならびにカットインシュートで、チームにペースを齎す事に成功します。
相手を困らせるのは重要ながら、あくまでそれはサッカーで果たすべき、という事を如実に示す一連の事象となったでしょうか。

 

そんな攻撃の中心の相馬ですが、そうしたアドレナリン全開という姿勢が拙かったか。
前半8分に悲劇が襲い、タッチライン際でボール確保しにいった所でイスンウォンと交錯という絵図になると、脚を痛めて起き上がれなくなる事態に襲われてしまいます。
しかし映像を確認すると、交錯を避けようとした結果地面に付いた足を捻らせてしまう(様に見えた)という、もっと深刻な事態になっていた事が判明。
2分程その場から動けず、尚もピッチ外に移り治療を受けるも、結局交代の運びとなり。
ナサンホを同ポジションで投入と、早くもアクシデントに見舞われる格好となりました。

こうして「多少の犠牲を払ってでも……」という、勝利への進軍を整えるミッションを強いられた町田。
しかし相手の江原が、ロングボール中心の立ち回り(ただし最終ラインで保持の体勢は取るため「疑似カウンター」的な振る舞い)を取ってきたため、労せずボール権が訪れる状況に。
そこからの保持でそれを果たさんとしますが、これまでの戦いとは一変して江原はそこにハイプレスを敢行。
過去2戦いずれも前半様子見の立ち回りだっただけに、この一戦への執念を早速形に表してきました。

10分に前述の、相馬続行不可能→交代準備により町田が数的不利に陥った際は、すかさず本来のポゼッションの体勢に入り。
それでも最終的にはイスンウォンがエリ内へのロングパスで裏を突きに掛かると、クリアボールを拾ったネタ・ラヴィに対するゲーゲンプレスで即時奪回。
奪ったソンジュンソクがすかさずカットインからミドルシュート、GK谷晃生がセーブ→クリアで何とかコーナーに逃れた町田。
この右CKでも江原はショートコーナーからの繋ぎを選択(最後はイギヒョクが右ワイドからミドルシュート、枠外)と、ポゼッション一辺倒の戦いから一変した戦いを繰り広げます。

他方、ハイプレスは本来の持ち味である町田。
しかしこの日は、ある程度ボールを持たせる意識を見せ抑制する前線。
それを逆手に取った前述の江原の攻撃と、これまでの戦いを考慮した振る舞いをお互い展開した立ち上がりに。

 

それでも、町田がボール保持を繰り広げるという慣れない試合絵図が続くと、一転相馬不在となった状況が江原に不利に働いたでしょうか。
同ポジションに入ったナサンホが彼とは異なる動きを見せ、低目で最終ラインからのパスを受けたのち持ち運ぶという振る舞いが相馬とのギャップとなり。

そして自らの切り込みでは無く、エリア手前でカットイン→クロスを選択するナサンホ
24・25分と立て続けにそのパターンでクロスに持ち込むと、後者からでした。
奥へ切り込む姿勢からマイナスのカットインという流れが良かったか、大外から入り込む中村帆高を完全に見失う格好となった江原ディフェンス。
DFの視野へ急激に入り込んだ中村が跳び込みヘディングシュート、ボールは対角線の軌道で左サイドネットに突き刺さります。
最重要となる事が必須な先制点が齎され、一歩先に躍り出た町田。

 

アウェイ故に痛すぎるビハインドとなってしまった江原。
立ち直る(失点後から、マルコ・トゥチとパクホヨンがポジションを入れ替え)暇も無い27分、ソミヌからボールゲインした仙頭啓矢から速攻に入る町田。
ドリブルで密集を抜け出したのはまたもナサンホで、今度はそのままエリア内へ切り込んだもののソンジュンソクの反則気味のディフェンスに止められ、突き放す事は出来ませんでした。

追加点は得られずも、リードを最大限活かすべくその後の町田は「ボールを持たせる展開」をさらに強化。
江原のロングボールにより裏を取られる事を避けるべく、自陣でリトリートする意識を強めたうえで隙あらばカウンター……という、ある意味勝利至上主義に相応しい立ち回りに入ります。

 

それに屈するのは避けたい江原ベンチは、前半にも拘わらず交代準備の体制に。
そんなピッチ脇の様相によってか、33分にGK谷がキックミスしてしまい、江原の敵陣やや深めでの左スローインに。
ここからのパスワークを経ての、カンジュンヒョクのカットインを望月ヘンリー海輝が反則で止めてしまい、左ワイド深めでのフリーキックを得た江原。
ここで交代敢行し、トゥチ・イスンウォン→イユンヒョン(97番)・キムテウォン(7番)へと2枚替え。

このFKがモノにならずに終わると、江原はフォーメーション変更も判明する形となり、センターバック1人を削った(トゥチ)その采配の通り4バックにシフト。
それによりウイングバックがそのままサイドバックに……では無く、カンジュンヒョクが逆サイドの右SBになり、ソンジュンソクが同じく左SBに。
ミラーゲーム回避とともにサイド変更も絡める、大胆な手を取ってきたチョンギョンホ監督。

しかしその直後(35分)、ソミヌのパスミスから速攻に入った町田、スルーパスを左奥で受けたナサンホ。
今度はカットインを経て自らシュートを選択しましたが、GKパクチョンヒョのセーブに阻まれ追加点はなりません。

布陣変更直後の混乱から、何とか地に足を付けたい江原。
それが果たされたのが、以降セットプレー攻勢に入った町田の、林のロングスローを跳ね返したのちのカウンター。(37分)
ロングボールの跳ね返りをさらにソミヌが裏へロングパス、これで抜け出したキムテウォンに対し追いすがる町田ディフェンス。
ラヴィが対峙成功するも脚を掛けて反則・警告と、何とかカード付きで防いだという格好に。
その後町田の如く、FK→CKというセットプレー攻勢の流れとともに落ち着きを得た江原。
4-4-2(4-2-3-1かも)の布陣を板につかせ、反撃体勢を整えます。

しかし展開的には変わらず、自陣で守備強度を高める町田を崩さなければ何も始まらないという状況に。
それでも戦い方は大きく変わらず、ボール保持力を高めつつ、ロングボールを交えるこの日のスタイルを貫き。
決定機は44分でここも保持の体勢から送ったエリア内へのロングパス、そのセカンドを拾いボックス内での攻防に突入。
カンジュンヒョクが右奥から送ったマイナスのクロスに、コヨンジュンが合わせシュートするもふかしてしまい決められません。

そして1-0のまま前半終了。
180分の攻防も残り4分の1となり、1点が必須となった江原。
このハーフタイムでも動き、第1戦の終盤に出色の働きを見せたアブダラ・ハライハル(80番)を投入します。(パクサンヒョクと交代)

 

前半から、ビハインドの江原が交代かつ全員敵陣に入り込んでのボール保持と、試合終盤の展開と錯覚するような絵図が描かれたこの日。
そのためHTが挟まれると、一旦リセットしたような側面が強くなり。
守勢の色が濃かった町田ですが、入りから江原の保持に対し果敢にハイプレスを敢行します。

そして後半2分、ラヴィが敵陣でパスカットを敢行しショートカウンター、エリア内でスルーパスを受けたテテ・イェンギはこぼされるもナサンホが拾い継続。
左奥からカットインという体勢に入った所、カンジュンヒョクが倒してしまい反則。
これによりエリアからすぐ左脇のFKと、突き放すには絶好の機会を得た町田ですがモノにならず。

するとやはり追い掛ける江原が前掛かりの意識を高め。
ハイプレスはさらに旺盛となり、町田が深めでパスワークを強いられるや、降りるボランチ(ラヴィ)に対して果敢にこちらもボランチ(イユンヒョン)が前に出るという具合。

そしてその体勢から決定機となったのが4分で、ヘンリーの持ち運びに対しキムテウォンがボールゲインののち敵陣でポゼッションに突入。
すると後方からコヨンジュンがドリブルに入り、イユンヒョンとのワンツーも絡めてエリア内へ突撃し、狭い局面を制する格好で迎えます。
彼のパスをアブダラがダイレクトでシュート、中山雄太がブロックするもこぼれをキムテウォンが追撃のシュート。
GK谷がセーブした跳ね返りをさらに自ら追撃したキムテウォンでしたが、この3本目のフィニッシュもGK谷が直立のまま脚でセーブ。
怒涛の3連撃を防ぎきったという町田でしたが、同時に江原もコースを狙う余裕が無いといった、最後の谷のセーブに映りました。
これがこの日最大の逸機となって以降重くのしかかり。

 

何とかこれを逃れた町田によりCKになると、前半のショートコーナー同様に、そのCKで何とか1点を狙わんとする江原の姿勢。
ゴール前に大密集を作り、押し合いへし合いを発生させる(その度主審の注意も絡む)という具合に、その執念は説明不要であり。

そんな猛攻に対し、前半のリード後同様に専守の色が濃くなってきた町田。
それを跳ね除けて少しでも楽にしたい所で、前進失敗も絡みさらに苛烈な攻めを受けてしまい。
10分にはヘンリーのパスミスをモジェヒョンに拾われ、彼のカットインは林が防ぐも、こぼれ球をキムテウォンがシュート(中山がブロック)と危険なショートカウンターも招く始末。
この日は、1戦目とは異なるポジションを強いられたヘンリーが不振を極めたかに見える出来で、(ポジション変更で)彼へとロングボールを当てての前進も使えないため一層押し込まれる要因となってしまいました。

そんな絵面を見るや、すかさず手を付ける町田。
14分にヘンリー→岡村大八へと交代し、最終ラインの補填に掛かります。(岡村が中央に入り、昌子源が右CBに)
同時に仙頭→西村拓真へと交代し、計2枚替え。

それでも、中々押し返しがままならない町田。
その後も昌子のパスミス(15分)など後方の繋ぎの精度を欠き、結局守勢はさして変えられません。
一矢を繋いで作った数少ない好機という状況に、左のみならず右スローインでも、林のロングスローを使う事で期待値を膨らませ。
一方江原は16分さらにベンチが動き、コヨンジュン→カンユング(8番)へと交代。

なるべく隙を作りたくない町田ですが、22分に自陣でのFKから、素早いリスタートでロングパスを裏に送った江原により危機。
アタッキングサードで繋がれる状況から、左手前からイギヒョクのクロスをブロックするも、こぼれ球がエリア内へ転がる紛れが発生。
そして拾ったキムテウォンがシュート(ブロック)と、1点も許されない状況では不可抗力も敵となりかねず。
最早前方・後方どちらも万全に事を運ぶのは不可能で、当然後方を固める事に注力するしか無く。

ひたすら早めにベンチが動いた江原、27分に5人目の交代を敢行しカンジュンヒョク→キムドヒョン。(27番)
それでも投入した駒が効果的かと言えば首を傾げざるを得ず、30分にショートカウンターに持ち込み、カンユングが薄い中央を突破という絶好機に。
しかし勢いをもって放たれたミドルシュートは大きくふかしてしまい、ジョーカーとして光る場面は見せられません。

 

そして早めに動いた事で、疲弊具合を改善すべき交代はままならず。
これ以降シュートチャンスは殆ど訪れず、ひたすら町田のブロックに対し外回りでのパスワークを続けざるを得ない状態に。
間を通す縦パスが成功するか否か……という、厳しい崩しを余儀なくされた結果であり。
それを嫌がり手前からのクロスに頼れば町田の思う壺と、僅か1点の差が重いという典型例を強いられます。
パスを続けているうちに、精度を欠いてパスがズレてラインアウト……という絵図も頻発させてしまい。

一方町田も、その裏を突いてカウンター……というよりは、たまに訪れるボール権を大事にする立ち回り。
しかも相手のプレッシャーもありポゼッションに頼る事は出来ず、スローインの連続による漸進と地道な手法。
前半アクシデントでの交代もありベンチも下手に動けない状態で、そのターゲットとなるイェンギは良く奮闘したと思います。

 

そして試合終盤……といってもまだ38分の段階で、一向に可能性が膨らまない江原はモデルチェンジ。
即ちパワープレイへの転身で、中盤で受けた(中山の)反則によるFKで放り込みの体勢に入り。
ここから、CBのパクホヨンがターゲット役から戻らずと、その体勢へ移行する事となりました。

それでも全員敵陣に進入してのパスワークと、未だ両面を抱えた攻めを続ける江原。
42分にクロスの跳ね返りを拾ったのちひたすら地上で繋いだ末に、イユヒョンがミドルシュートを放ちましたが威力に欠けGK谷がキャッチして防ぎ。
町田にとって注意すべきはブロックの外から放たれるフィニッシュという状況下ですが、幸い前述のカンユングのようにこの日の江原は全体精度が悪く助けられ。

そして45分、守勢を強いられてきた影響か、ラヴィが脚を痛めてしまうアクシデントが発生。
ここまでカードを残してきた町田ですが、いける所までいく思惑が強く出たでしょうか。
2人代えられる状況でしたが、ラヴィ→前寛之のみに留まります。

 

ラヴィが倒れたまま動けず(最後はスタッフに支えられてピッチ外へ)に居たまま、時間はアディショナルタイムに。
交代直後、江原の最後方からのロングボールを白崎凌兵が跳ね返すと、それがエリア内でイェンギに収まるという急転直下の好機に。
しかしイェンギは威力あるボールを蹴れず(GKパクチョンヒョキャッチ)と、疲労感を醸し出すのみに終わりました。

それに従うように完全に退く町田に対し、江原も完全なるパワープレイへと移行。
ひたすらパクホヨンの頭上へロングボールを蹴り込む体勢に入ります。

そして最終盤、跳ね返し続ける町田ですがプレーが切れず、中々笛を鳴らすに鳴らせないという状態に。
その状況で、右ワイドからGKパクチョンヒョがエリア内へロングボール、これをアブダラが跳ぶもファーに流れた所で際どい絵図が。
待ち構えていた中村がボールを右腕に当ててしまい、しかし尚もプレーは続き拾ったソンジュンソクがカットインからシュート。
これが左サイドネット外に終わるやいなや、数多主審に詰め寄る江原選手と、ハンドのアピールなのは明白といった絵図を作るに至ります。
しかしいくら抗議しても最後はVARに委ねるのが現代サッカーであり。
結局中村は腕を閉じていたという判断で反則無しに終わり、江原の最後の望みは絶たれる格好となりました。

 

そしてゴールキックで再開した直後、試合終了を告げる笛が鳴り。
逃げきりのミッションをやり遂げた町田が、1-0(2戦合計)で突破を果たすに至りました。

これで前年の川崎の如く、後は中東に旅立ち……と思いきや、その中東の情勢により西地方の開催は不透明に。
このラウンド16自体も中止・再開試合も未定とあり、その代替案待ちという状態を強いられる事に。
一旦「勝つ事が全て」の戦いも、強制的に脇に置かれるような格好ですが、モチベーション維持に努めながら今は待つしか無いでしょう。

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