ぶらりドリブルの旅

サッカー観戦(Jリーグ)好き、といってもPCの前が居住区になりつつある北海道民。

DAZN観戦 2025年J2リーグ第35節 大分トリニータvsモンテディオ山形

<前回の記事>

  • 大分(31節・ホーム愛媛戦、0-3)

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  • 山形(31節・ホーム山口戦、2-1)

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  • 前回対戦時(14節、山形 3-0 大分)

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<大分スタメン> ※()内は前節のスタメン

  • グレイソンは、33節(仙台戦、0-0)の退場により2試合出場停止の2試合目。
  • 前節(熊本戦、1-0)負傷交代したペレイラはベンチ外に。
  • 清武弘嗣の負傷が発表され、9/21に発生との事で治癒期間は未発表。
  • 有馬幸太郎の負傷が発表され、8/27に発生して10/21に手術実施済みとの事で、治癒期間は未発表。

<山形スタメン>

  • 國分伸太郎が累世警告により出場停止。
  • 山田拓巳の負傷が発表され、10/15に発生との事で治癒期間は未発表。

2度目の兄弟対決(大分=野嶽惇也、山形=野嶽寛也)も、前回同様にチームの立ち位置が気になる状況での開催となり。
前回は折りしもフォーメーション変更が絡んでの時期となった山形、その効果もあり快勝という結果に。
しかし不振からの脱却には至らず、監督交代(渡邉晋氏→横内昭展氏)という荒療治でようやく自我を取り戻すに至りました。
攻撃サッカーの結果、となる得点の部分は盛り返してリーグ2位という多さですが、スタイル的にはバランス重視へと移行しつつあり。
それでも完全に浸透し実りが出るのは来期以降という感じで、粛々と残り試合の消化を進めている感じでしょうか。

一方大分も監督交代(片野坂知宏氏→竹中穣氏)を敢行したものの、こちらは残留が確定していないという苦境は続き。
山形よりも危険水域にあったという事もあり、リスク回避のスタイルを強めた結果、引き分けを量産して勝ち点を稼ぐ戦いの色が強く。
それでも前節の、「降格ラインの真上を掛けた直接対決」に勝利した事で息継ぎを果たしたため、そろそろ解放感溢れるサッカーを期待したい所ですがまだ早いか。

しかしやはり安心できない立場な以上、入りからリスク回避の立ち回りを繰り広げる大分。
ロングボールを前線に当てんとするも、有馬の負傷・グレイソンの出場停止によるターゲット不足は如何ともし難く、攻撃権の確保には至りません。
そうなると当然山形のボール保持が待っている訳ですが、こちらも立ち上がりは安全なボールをサイドに送り、スローインの連続による地道な組み立てに。

そんな中で前半7分、大分が右サイドから茂平のドリブルを中心に奥を突く事に成功。
戻った坂本亘基のディフェンスで止められるも、その坂本亘がアクシデントに襲われてしまい脚を痛めて早期交代に。
交代要員となったのは榎本啓吾で、同ポジションで投入の運びとなりました。

右スローインで再開した大分は茂のロングスローを選択すると、コーナーキックを挟んで怒涛のスローイン攻勢。
左スローインからの細かい繋ぎを経て上がった野村直輝のクロスに、ファーで茂が脚で合わせたもののミートせず、こぼれた所に鮎川峻が跳び込んでシュート(西村慧祐がブロック)と決定機。
慌ただしい相手に対し、セットプレーでの押し込みにより決壊を図らんとします。

その流れを断ち切った山形、改めて自身でボール保持の体制に。
それでも大分はリスク回避の意識に基づき、ハイプレスを掛ける事無く5-4-1で構えるミドルブロックを築き。
対する山形は、その大分の前線五角形の中を積極的に取る事はせず、ドイスボランチは頂点の鮎川の両脇で構える立ち位置が基本となり。
彼ら(主に中村亮太朗)が上下動する事で、底辺の大分ボランチを引き出しに掛かり前進の余地を作る、という意識だったでしょうか。

初期は直にワイドからの前進を選ぶ事が多かったですが、その段階でスコアが動く事に。
14分に右サイドで人数を掛け、スルーパスに土居聖真が抜け出すもデルランがカバーし奥からのスローインに。
すると岡本一真がロングスローを投げ入れ、ニアでの城和隼颯のフリックを経て土居がヘディングシュートで仕留め、ゴールネットが揺らされます。
実にあっさりと、と言っては失礼ながら、崩しが本格化する前にセットプレーで先制に成功した山形。
ここも先日のルヴァン杯決勝で話題となったように、GKの前に西村が位置取り跳び出しを抑制するという立ち回りが利く形となっており、トレンド?をなぞったゴールに結び付けました。

こうなると、セーフティなサッカーでは勝ち点を取れない大分。
キックオフでの再開はボールを捨てる選択を採り、その後山形のアバウトなパスにより発生した奪い合いでボール確保と、あくまでその体勢は崩さず。
時間も早いため、ここで前掛かりとなっては自滅するのみという意識が強く出た格好に。

それにより山形の保持の局面は続き、そして本格化する崩し。
鮎川の両脇に位置取るドイスボランチが徐々に動き始め、縦関係となったり突然相手ボランチの前に出たのち引き返すなど変化を付け、それに大分ボランチが詰めた結果ハイプレスに出ざるを得ない場面も生まれ。

こうして引き付けて崩す下地を整えたかに見えましたが、23分にはその大分のハイプレスの結果城和がパスミスでスローイン献上。
プレッシャーに負けるというこの絵図により形勢は逆転し、一転して山形の攻めがままならなくなってしまいます。
これで得た大分の右スローインで、再度茂がロングスローの体勢に入った所、中央でデルランと西村の揉みあい→主審の注意という事象が2度も挟まれたのもリズムを悪くしてしまい。

そして追い掛ける大分がボール保持の色を強めた事で、展開自体は完全に逆転。
それでも山形はハイプレスで、むざむざ支配させないという立ち回りで巻き返しを狙い。
しかしディフェンスがピッチに足を取られて転倒するシーンも膨らませてしまうなど、アウェイの環境も敵に回られてしまい果たせません。

当初は可変の意思はそれほど高くなかった大分のビルドアップ。
しかし右からの攻めで戸根一誓が幾度も高い位置を取った事で、自然と右肩上がりの意識へと落ち着いていったでしょうか。
予想に反して跳梁を見せる矛により、それに合わせた戦術を採ったというべきか。
34分には逆の左サイドからの攻めで奥を取り、それに伴い中に絞っていた戸根が後方からミドルシュートを狙いましたが、ゴールバー上部を掠めて惜しくも決まりません。

まるで好機を作れない状況を強いられる山形。
それは23~43分と実に20分程も続くに至りましたが、その43分の好機は大分サイドのミス(野嶽惇のトラップミス)により発生。
自身がそうだったように、ミスから流れを失う法則は相手側にも活きる事となり、ここから連続して攻撃機会を得る事に。

そして45分、敵陣でパスワークで攻め上がり、途切れた所を榎本が即時奪回に成功して継続。
後方へ戻してさらに敵陣で繋ぎ続けた末に、氣田亮真が反則を受けた事で左からのフリーキックへと移行します。
一度はキッカー野嶽寛のクロスが跳ね返されるも、後方から再度(氣田が)放り込んだところ、これが前掛かりとなった大分の裏を突く形でディサロ燦シルヴァーノが収める事に成功。
そして放たれたディサロのシュートはGKムンキョンゴンがセーブも、跳ね返りをすかさずシュートした寺山翼により、ゴールネットが揺らされます。
またもセットプレーをモノにし、点差を広げた山形。
先程のロングスローで1本、この場面で2本と、前半のシュートはこれだけに終わった中で効率の良さが光りました。

そのまま0-2で前半が終了。
動かなかった大分に対し、以外にも山形の方が交代敢行したハーフタイム。
しかも先程入った榎本がインアウトとなり、吉尾海夏を投入と、傍らから見れば首をかしげるような采配に。(吉尾が右ウイングに入り、氣田が左に回る)
恐らくは坂本亘と吉尾(ないしは榎本)で45分同士と最初から決めていたのでしょうが、思わぬアクシデントとなった事で、緊急的に榎本を投入したため起こったものと推測します。

2点を追い掛けなければならない大分ですが、そのキックオフもやはりボールを捨てるものと初志貫徹。
それでも、前半とは打って変わって強めたハイプレスにより、再度山形の攻撃は機能不全に陥る事となり。(なお後半から、天笠と池田がポジションチェンジし天笠がボランチに) 

ポゼッションとハイプレスという、主体的な両要素でペースを握る大分。
これが開始時から出来ていれば……と悔やまれる程であり、戦い的に仕方無い側面はあるものの、監督交代前からこうした流れを繰り返している(前回のこのカードも然り)だけに傍らからでは不満の方が強いでしょうか。
スコアレスの時間を長くするべくの戦いも、一度決壊してしまえばその理想が雲散霧消するのは避けられず。

それはともかくとして、攻め上がる大分は後半5分、天笠泰輝縦パス→鮎川ポストプレイでの崩しを経て、受けた野村が岡本一に反則を受けた事で左サイドからのFKに。
距離はかなりあったものの、キッカー三竿雄斗がニアにクロスを入れると、入り込んだ戸根が薄く合わせた事で右サイドネットに突き刺さります。
セットプレーでやられた分はセットプレーで返す、と言わんばかりに1点差に詰め寄りました。

これで勢い付きたい大分、当然高まるボール保持の機運。
野村がボランチの位置まで降りて組み立てを図り、ワイドへ人を押し出して奥を突く攻めを続け。
その流れは悪くないものの、ターゲット不足に苛まれている現状のため、クロスを上げてもどうしても分の悪い勝負を強いられてしまい。
この日好調の戸根ならびにデルランをもっと高めに上げ、あわよくば彼らがフィニッシャーに……といった大胆な事もやるべきに思えました。

そんなターゲット不在をベンチも気に病んでいたでしょうか、11分に右ワイドでその存在と成り得る吉田真那斗を投入。(茂と交代)
13分の攻撃ではその吉田の入った右から攻め上がり、中に絞る吉田を尻目に天笠が奥を取る好機に。
ここで氣田が反則を犯してしまい警告、そして右奥からのFKと、振り回され具合が深刻となってきた山形。
このセットプレーを機に、WGの位置を交換して氣田=右・吉尾=左へと調整します。
尚このFKでの攻めは、クロスの跳ね返りを野村がボレーシュートに持ち込みましたがブロックに阻まれ。

その後も受けに回り続ける山形。
攻撃機会は8分の一度のみ(ここも敵陣進入→戻して作り直しに終始)と、後半も専守の一辺倒とあっては一息つきたいのは言うに及ばず。
21分、池田のミドルパスを岡本一がカットに成功すると、すかさず自身もミドルパスで裏を突いて反転しに掛かり。
これに抜け出した氣田が浅い位置ながら1タッチで中へ折り返すと、スペースにこぼれた所に反応したディサロがミドルシュート。(枠外)
強引さが強く出た攻めながら、一本フィニッシュに繋げて落ち着きを取り戻しに掛かり。
この直後にさらに動く大分ベンチ、三竿・天笠→薩川淳貴・有働夢叶へと交代。
シャドーに入る有働により、池田が再度ボランチに回ります。

大分はボールを握るものの、リトリートの色が強くなってきた山形により、縦パスの打ち込みの部分でミスが目立つようになり。
この辺りに、ポゼッションによる崩しを「強いられている」感が強く出てしまったでしょうか。
23分にそのデルランのパスミスで山形に攻撃機会を献上(氣田がエリア内右でスルーパスを受けてクロス)してからは、勢いも衰えただ敵陣でパスを回すという絵面が強調される事に。

これを機に再度山形が仕掛け、左サイドで人数を掛けて繋ぎ→空いた右に岡本一が上がるというパターンで好機を量産させ。
ここに来て主体的な攻撃が復活かと思わせた所で、33分にディサロが脚を攣らせてしまうという具合に守備での奔走の影響が表れ始めてしまいます。
折りしも大分が右CKに持ち込んだというタイミングでしたが、即交代を余儀なくされ併せて2枚替え。(ディサロと土居に代え、ベカ・ミケルタゼと堀金峻明を投入)

以降再び一度も攻撃機会を作れなくなった山形。
しかし攻勢を築きたい大分も、リトリートする相手を崩せるだけの力は備わってはおらず。
好機はセットプレーのみで、遠目から吉田がロングスローを放り込むなど強引な手法も目立つ結果となり。
42分に最後の交代を敢行、池田・鮎川→落合陸・宇津元伸弥へと2枚替え。(野村がボランチに回る)

効果的な攻撃をさせない側の山形ですが、こちらも西村が脚を攣らせるなど目に見えてダメージが辛くなってくる終盤戦。
44分にパスワークにより左奥を取った宇津元、そのままカットインの体勢に入った所を後追いで倒してしまった西村が反則・警告。
フィニッシュは撃たせずも、決壊するか否かという状況にも映るなかアディショナルタイムへ突入します。

そして得た左奥からのFKで、GKムンキョンゴンも前線に加わり何としてでも……の姿勢を見せる大分。
ターゲットを増やすなかで、キッカー野村は裏を掻いて直接狙にいきましたがゴール上へと外れてしまい。

その後もデルランを前線に回して4-4-2へ移行と、パワープレイで決壊を図りにいき。
受ける山形、遅延行為(反則ののちボールを蹴り出す)で堀金が警告を受けるなど被害も深刻に。
そして吉田へと当てるロングボールから、上手く繋いだところで戸根がエリアからすぐ手前で寺山に反則を受け。
目安時間も目前という所で、絶好の位置で直接FKを得る運びとなりました。

中央・やや右という横位置で、野村と薩川どちらが狙うか。
選んだのは巻く軌道となる薩川の左足でしたが、壁を直撃とモノにする事が出来ず。
その後のロングスローによる攻撃も跳ね返された所で、試合終了の時を迎えました。

一向に安全圏への脱出を果たせない大分。
しかし目下18位の山口がそうであるように、自身のスタイルを我慢強く貫くしかない状況なのが辛くもあり。
J2降格以降成績的にも毎年下げている状況で、未来を見つめ直す事すら許されない現状ですがその流れを反転させられるでしょうか。

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