ぶらりドリブルの旅

サッカー観戦(Jリーグ)好き、といってもPCの前が居住区になりつつある北海道民。

DAZN観戦 2025年J1リーグ第34節 ガンバ大阪vs柏レイソル

<両軍スタメン>

G大阪ベンチメンバー=東口順昭(GK)三浦弦太 初瀬亮 倉田秋 美藤倫 奥抜侃志 食野亮太郎 イッサム・ジェバリ 山下諒也

柏ベンチメンバー=永井堅梧(GK)犬飼智也 片山瑛一 杉岡大暉 馬場晴也 仲間隼斗 瀬川祐輔 原川力 細谷真大

リーグ戦以外、つまりカップ戦での戦いを残している両クラブの対戦。(ガンバ=ACL2、柏=ルヴァン杯決勝)
それだけに、積み上げてきたものを高めたうえで、実りの秋を迎えたはずの状況であり。

既に柏はリーグ戦でも優勝の可能性を現実的に残しているとあり、意気軒昂といった雰囲気はひしひしと感じられ。
一方のガンバ、前節は首位・鹿島に善戦した末の引き分け(0-0)と、一見同様に見える状態。
しかしその前節は3-4-2-1へとシステム変更して臨み、さらにその変更を「試合前日に行った(放送席の談)」という事を聞いて、一抹の不安が過っての視聴となりました。
つまりは急場凌ぎ的に、相手を惑わすのみの変節が奏功したという感じで、これまでの積み上げが無にならないかという危惧。
2週間の中断期間があっても、逆にルヴァン杯2戦で激戦を制してきた柏との「試合勘の差」も重くのしかかり。

かくして、3-4-2-1のミラーゲームながら、その練度に大差があるといった一戦に。
入りこそ前半2分、柏の自陣でのボール保持にミスが生まれた所を突き、デニス・ヒュメットのレイオフを経てショートカウンターという好機(満田誠が中央突破も小屋松知哉のプレスバックで奪われる)を作るガンバ。
これを機に、「柏のストロングポイントであるボール保持に対する規制で流れを掴む」という予感を得たものの、それは一瞬のみに終わってしまいます。

直ぐさま気を取り直し、敵陣で長らくパスワークに入る柏。
何とかその攻撃を切るガンバですが宇佐美貴史のパスミスもあり脱出できず(3分)と、早くも専守の雰囲気が高まる事となり。
それに従うように以降ハイプレスの気配は全く無くなり、自陣で5-4-1のローブロックを築くのみとなる試合絵図に突入します。

柏は入りこそ、最終ラインに戸嶋祥郎が降りる「ミシャ式」に近い形でのビルドアップの姿勢に。
しかし前に出て来ないガンバを見るや、すかさず戸嶋が降りる事は無くなり2センターバックでの繋ぎへと移行します。

  • 図式

 

規制を掛けて来ない相手にはこれだけで十分、という意思表示を存分に見せ付け、そしてその通りに一方的に攻撃機会を握り続けます。

そして7分、ここも自陣で構えるガンバに対し、中央~右ハーフレーンでボールを持つ戸嶋と柏のターンに。
焦れるこの状況に耐えきれないかの如く、2列目の鈴木徳真が詰めにいく姿勢を見せると、その刹那右へ展開する戸嶋から崩しが始まり。
原田亘のスルーパスこそ宇佐美が防ぐも、こぼれ球を山之内佑成が拾ったため何の救いにもならず、エリア内右へ送られるスルーパスを受けた小泉佳穂
カットインで中谷進之介を剥がすと、後は何の障害も無いと言わんばかりにシュートをゴールに突き刺します。
流動性溢れる柏に対し組織的守備を貫く姿勢も、我慢できないという色を見せてしまい早々にリードを許すに至ったガンバ。

堅守というアイデンティティも失う事となったガンバ、こうなると当然頼みは自身での主体的な攻撃。
柏同様ボール保持の意識を高めて巻き直したい所でしたが、ガンバとは対照的にそれに対し果敢なハイプレスを掛けてくる柏。
10分には福岡将太→黒川圭介のパスが山之内に遮断されてのショートカウンター、小泉のパスを追い越して右奥を取った山之内によりコーナー獲得。
そしてショートコーナー(柏のCKの手法はほぼ全てこれ)を経て右手前から上げられたクロスをジエゴが合わせヘディングシュート(GK一森純キャッチ)と、セットプレーでも押し込まれる事で、一生専守から抜け出せないという機運が高まるのみに。

その予感は的中し、12分にGK一森から組み立てを図るもその一森のパスミスであっさり柏ボールに。
拾った戸嶋の前進こそ阻みますが、その後長らく繋がれ続け、逆に柏は全員敵陣に進入してひたすら続けるパスワーク。
そして15分、リトリートの状態からほぼ全く動かないガンバに対し、五角形の中で持った戸嶋を軸に崩す柏。
その手法はキープで目線を釣り、託された小泉がエリア内へ浮き球を送るというもので、単純な手ながらこの鋭いパスをジエゴ落とし→中川シュートでモノにする事に成功します。
ブロックを固めてもまるで守れない、相手の弱点をさらけ出すような2点目を奪いました。

既に一方的な気配漂うなか、尚も18分にリトリートの状態から、またも鈴木が前に出た所をすかさず崩さんとする柏。
右ワイドから原田がスルーパス一本でエリア内を突き、走り込んだ垣田裕暉がシュート(枠外)と、全く変わらない試合絵図。

直後の19分、GKへ戻して作り直す柏に対し、流石にプレスを掛けるガンバですがとても組織的とは言えず。
古賀縦パス→小屋松ポストプレイ→中川→垣田と1タッチで繋ぎ続ける柏の前進を阻む事が出来ず、エリア内右を突かれてCKに。
そしてこの左CK、例によってショートコーナーで戻すと見せかけ、キッカーの小屋松が受け直してカットイン
そしてエリア内左奥からのマイナスのクロスを、ニアで合わせたジエゴがゴールゲットと、勢いはとどまる所を知りません。
これで3点差と、完全に専守を嘲笑う格好となった試合展開。

何か立て直す手段が欲しいガンバ。
右肩上がりの柏に対応すべく、どうしても低目に追い込まれるのが宇佐美なため、とりあえずはシャドー同士のポジションチェンジでその改善を図り。
右に回った宇佐美を軸に、攻守ともに前目の意識を高めに掛かります。
28分にはそれが奏功する形で、保持が途切れたのちのゲーゲンプレスでの再奪取から速攻に入り、満田のスルーパスをエリア内右に走り込んだ宇佐美がシュート。
ゴールに突き刺さったものの、宇佐美の抜け出しがオフサイドを取られ(VARチェックを経て)得点は認められずに終わり。

3点リードのため柏も闇雲なハイプレスには出なくなり、それにより一定のボール保持のターンは得られたガンバですが、当然それが勝利に繋がるものでは無く。
持たされる展開の典型例からどう抜け出すか、が新たな課題となるなか、その解決法も持ち合わせていないようであり。
原田を前に押し出す柏と同様に、3バックの右が半田陸なため彼を押し上げる右肩上がりに活路を見出すという予想は出来ましたが、それを貫いているようには見えず。
結局自らの保持からはロクに好機を作れず、相変わらず多い柏の保持の局面から、上記のようなボールゲインからがメインとなる始末。
43分には垣田の落としが繋がらなかった所から鈴木が持ち運び、パスを受けた満田が三丸を剥がしエリア内へ進入。
そしてシュートが放たれましたが、柏ディフェンスの包囲に左へ誘導されたため角度が無くなった結果GK小島享介がキャッチ。

ガンバの守備は基本リトリートと書きましたが、既に3失点という結果からも洗練度の低さは周知の通り。
39分再度柏のターンになると、古賀縦パス→小屋松ポストプレイに対し喰い付いたのが守備の中心なはずの中谷。
そして戸嶋が最終ラインへ戻すとそこにも出ていく始末となった結果、中谷が最前線と化してしまう失笑ものの布陣が(一瞬でしたが)出来てしまいます。
ここはフィニッシュに繋がらずも、自陣を固めているはずなのに我慢が利かないのがこの日のガンバ、という事を証明してしまい。

アディショナルタイム、またも構えている所から、2列目の安部が前に出てきたのを契機に(古賀の)縦パスで崩す柏。
鈴木と安部の間を綺麗に抜くこのパスを受けた小泉がエリア内へ浮き球を送り、そして走り込んだ垣田がシュートと完全に裏を取っての決定機。
しかし前に出たGK一森によりジャストミート出来ず、力無く転がったボールを半田がゴール前でクリアと、4点目は寸での所で防がれます。
その後も完全に崩されながら、山之内のスリップでのロストで助けられるなど守れない絵図が膨らんだ末に、ガンバにとっては悪夢の他無い前半が終了します。

そしてハーフタイム、巻き返しが必須なガンバでしたが特に動きは無し。
逆に柏が、今後の激戦を睨んでか垣田→細谷へ交代と動いてきました。
コンディション面の考慮という一般的な考えの他、ゴールラッシュの流れながら、再三決定機をモノに出来なかった垣田に対するムチ的な采配だった感もあり。

迎えた後半。
布陣変更もポジションチェンジも無いガンバの立ち回りが注目され、流石に3点差とありプレスの意識は前半より高まり。
しかしその他は特に際立った変化も無く、一度狙いが逸らされれば再び元通りの展開に……となるのは避けられなかったでしょうか。

そんな相手の姿勢を見た柏はロングボールでの前進も混ぜるなど、早速それを図りに掛かり。
後半4分にGK小島が左のジエゴ狙いのロングフィード、こぼれ球をガンバが確保するも安部のパスミスでみすみす攻撃権を献上。
そして小屋松が左サイドを切り裂くドリブルの末に低いクロス、投入された細谷が中央へ走り込むもGK一森が遮断しキャッチと、今度はカウンター(疑似カウンターも含む)の危機感も高まる状態に。

何時までもチグハグな相手に対し、追加点は時間の問題といった柏はその通りに6分。
ここも裏へのロングボールの跳ね返りから、拾った山之内はディフェンスに遭うも中川が拾って継続。
そしてエリア内へのパスをジエゴ1トラップでの入れ替わりからシュートゴールネットを揺らして4点目。
相手の心をも折るような追加点が、早々に入りました。

その後も、ボール保持のターンを保つ柏。
流石に強まったガンバの前線守備により、無理目の縦パスや逃げのロングパスを送る事も増え。
それでも前半のような攻撃練習の絵図から、難度が高まったぐらいという感じで、攻撃機会は減少しながらも気丈に時間を進めていきます。
11分に両ベンチが動き、ガンバは宇佐美・ヒュメット→山下・ジェバリへと2枚替え。
柏はジエゴ・戸嶋→仲間・原川へと2枚替え。(小屋松が左ウイングバックに回る)

これを機に、最前線に入ったジェバリにより、彼狙いのロングボールという原始的な手法で好機を作っていくガンバ。
その姿は最早これまでの蓄積は殆ど残っていないという感じで、ホーム(パナソニックスタジアム吹田)の大観衆の中、ジェバリの個人能力以外に何処にポジティブな要素を見出せば良いのかと困惑も与えてしまい。
(柏は19分に三丸→杉岡へと交代)

20分に例によってジェバリ狙いのボールから、セカンドボール確保を経て山下がドリブルに入ると、原川に倒されて反則。
これで直接フリーキックの好機を得たという所で、2枚替えを敢行するガンバ。(岸本・黒川→奥抜・初瀬、山下が右WBへシフト)
中央やや右という横位置も絶好で、キッカーの位置には橋頭保であるジェバリ。
そして放たれたシュートがゴール右上を襲いましたが、ゴールバー直撃という結果に終わり反撃の狼煙は上げられませんでした。

ガンバの圧力に対し、ボール保持があっさり途切れる事で長らく好機を作れていなかった柏ですが25分過ぎから持ち直し。
26分に左スローインが直接エリア内の仲間に渡り、そのまま奥に切り込みキープに入った所を奥抜に倒される(反則無し)も、直ぐ起き上がって繋ぎ直し継続。
そして中央へパス→細谷レイオフを経て杉岡がミドルシュートと久々のフィニッシュ、これをGK一森がセーブするもCKに。
この右CKもショートコーナーとあくまで姿勢を貫く柏、右ワイドで長らく繋いだ末に、原田がカットインでエリア内右奥へ切り込んでのクロス
これを鈴木がブロックするも、身体に当たったボールが開いた右腕に当たるという、不可抗力に近い絵図ながらハンドを取られPK献上となってしまいます。
そしてキッカーは細谷と、様々な選手がゴールを決めるなかでFWのみが不発というこの日の状況を変えるべくのPKとなり。
結果、ゴール右へ蹴り込んだボールがGKの逆を突いてネットを揺らし、見事5点目を叩き出しました。

これで屈辱的という他無いスコア(夢スコ)にまで陥ってしまったガンバ、何とか差を縮める他無く。
他会場では、同じく前半散々だった浦和(マリノス戦、0-4)が、後半は応援ボイコットという荒業をするに至った今節。(なお審判団への抗議の意味合いもあり)
ここパナスタでもそれに至っても可笑しくない内容でしたが、ガンバサポーターは良く応援を続けていたという他無いと思いました。まあそれをやると試合中にもパフォーマンスを続けるガンバチアはどうなるのかという問題が

そんな中でも、32分に安部のパスミスから決定機を献上、原川が(半田に)反則を受けながらも繋いだ事でアドバンテージと絵的にも悪く。
そして山之内がエリア内右へ切り込んでシュート、しかしサイドネット外に終わり6点目はならず。
(直後に小泉→瀬川に交代)

他方ガンバの攻撃は、34分にプレス回避に成功の末に安部が中央突破に入り、瀬川に反則を受けた事で再び直接FKの好機。
これをまたもジェバリが直接シュート、柔らかい軌道で壁を越したものの、ゴール右へと惜しくも外れ。
(直後に鈴木→美藤へと交代)

それなりにゴールに迫れるようになったガンバですが、それでも運気的には既に地に落ちている感は拭えず。
逆に前半のガンバを彷彿とさせるように、耐える展開が膨らんできた柏は40分にカウンターを発動。
ジェバリのキープからボール奪取すると、中川のスルーパスが細谷に渡って単騎突撃、そしてシュートにまで繋げ。(GK一森セーブ)
ストロングポイントのみならず、というその姿勢に、カップ戦の予行演習まで睨むような末恐ろしさも感じさせます。
これを機に再度攻撃権を取り戻した柏。
即時奪回したいガンバのハイプレスも、自陣でのパスワークでいなしきる絵図も目立ち、タイトルに向けての準備は万端といった所でしょうか。

結局ガンバは最後までゴールに辿り着けず。
0-5のまま試合終了の時を迎え、無慈悲なパナスタでの一日となりました。

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